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IMF、女性の指導者就任を奨励

インドの労働組合運動は明らかに女性指導者の不足に直面している。労働者に占める割合の大きさと裏腹に、労働組合における女性代表は著しく少ない。10月21〜22日にデリーで開催された女性ワークショップで、このような問題について議論した。

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インド10月21〜22日にデリーのIMF南アジア地域事務所で、インドの全国労働組合運動における女性参加の促進をテーマにワークショップが開かれた。

インド各地から集まった21人の女性参加者たちが、労働組合・女性労働者が直面する課題について議論し、日常的なニーズや問題を確認し、全国組合内部で女性の地位・勢力を強化するための労働組合戦略案を取り上げた。

近年、インドのさまざまな産業部門で女性労働者が増えている。しかしながら、この増加は女性組合員数に表れておらず、もちろん女性指導者数も増えていない。このワークショップで参加者は、女性代表が不足している理由とこの問題の解決方法を徹底的に分析した。

参加者は、IMFコミュニケーション活動の編成も理解した。また、IMFが組織した最近の連帯キャンペーンや、グローバルな連帯キャンペーンの促進・成功に向けてIMFが利用している世界・地域・全国レベルのコミュニケーション経路についても学んだ。

女性労働者組織化、労働組合活動への女性参加の不足、有能な組合指導者に必要とされる資質といった重要な問題について全体会議やグループ・セッションで討議し、ワークショップ参加者は既存の問題の原因とその克服方法を理解することができた。

2日間のワークショップにおける集中的活動の重要な成果の1つとして、献身的な女性組合活動家の人材プールが創出され、インドの労働組合運動における現在のジェンダー状況を近代化し、労働運動内部で女性指導者の認知度を高めるために活動を開始する準備が整った。

[2010年10月27日――アレックス・イワーノウ]