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電子産業で搾取的な労働条件が横行

先ごろのGoodElectronics総会で労働組合とNGOが会合を開き、「世界中の電子労働者の労働組合権・労働条件は、今なお許容基準をはるかに下回っており、企業・政府は直ちに注意を払う必要がある」と結論づけた。

フィリピンNGOと労働組合(IMF加盟組織を含む)の代表50人が、11月3〜5日にフィリピンのカビテ輸出加工区の近くで会合を開き、電子産業で広く横行している労働権侵害に対抗して協力を強化すべく取り組んだ。

タイ、インドネシア、マレーシア、台湾、メキシコ、フィリピン、香港、オーストリア、オランダから参加した代表は、フィリピンの電子労働者がわずかな賃金しか得ておらず、雇用面で数限りない虐待にさらされている現状を聞かされた。カビテEPZで働く労働者25万人の80%が全国各地からの出稼ぎであり、圧倒的多数が若い女性である。工場への採用候補者は、労働組合員ではないことを確かめるために精査され、雇用の条件として強制的に身体検査を受けさせられる。

カビテの憂慮すべき風潮は臨時・派遣労働者の増加であり、正規労働者より派遣社員のほうが多い企業も少なくない。フィリピンの労働法が中核的生産活動における派遣労働を認めていないにもかかわらず、政府はそれを容認している。

不安と威嚇に満ちたそのような状況下で、労働者は組合加入を恐れている。組合活動家はブラックリストに載せられ、輸出加工区での雇用から閉め出される。フィリピンでは毎年、法的に認められない労働組合員殺害が多発しているが、これは組合禁止・スト禁止方針の直接の結果である。労働争議は犯罪とみなされ、労働監督の資金は大幅に不足している。これらの大きな障害に直面して、現地のNGOは労働組合と緊密に協力しながら電子労働者の組織化に取り組んでいる。

この会合でGoodElectronics加盟組織は、有名企業に圧力を加え、もっと国際労働基準を遵守させるとともに、労働者による組合加入や団体交渉を容易にするには、どのように協力していけばよいかについて議論した。この目的を達するために、ネットワークの新しい使命記述書を立案し、電子産業に関するGoodElectronics共通要求を改訂した。

会合終了後、マニラで記者会見を開き、電子産業における最新の労働権侵害事件のいくつかに世間の注意を向けさせた。

●インド・チェンナイのノキア経済特区に立地するフォックスコンとBYD、それに台湾のタッチスクリーン・パネル・メーカーYFOにおける組合つぶし
●労働者の自殺を招いたフォックスコン中国の厳しい労働条件
●JVCマレーシアにおけるビルマ人女性移民労働者に対する解雇・強制送還の脅し
●フィリピンのライトン・セミコングクター社における女性求職者の強制的身体検査

関連リンク:
Taiwanese electronics workers fight for rights


[2010年11月9日――ジェニー・ホールドクロフト]