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チリのコジャワシ鉱山で労働者がスト

世界第3位のチリ・コジャワシ銅山で5日間の政府調停協議が決裂し、労働者は11月5日、賃上げを求めてストに入った。

チリ「会社側は非妥協的な立場を崩そうとしない」とチリのコジャワシ労組は、11月7日遅くに発表された声明で述べた。「コジャワシ労組はストを続行する」

組合員はイキケ市の廃校を事務所として利用し、賃金・給付をめぐる争議の解決を目指している。「この鉱山で働く労働者の一団が初めて外国企業の非協力的態度と闘ってから103年後に、歴史あるサンタマリア校を労働者が拠点に選んだことは、団結の象徴だ」と同労組は述べた。

ストが1週間以上続けば生産高に影響が出るかもしれない、と産業専門家は言う。

組合の報告によれば、ストが始まると、午前中勤務の労働者を鉱山近くの宿泊所から作業現場まで運ぶバスは無人となった。

同労組は、チリ北部の好況に沸く鉱山都市、イキケまでのデモ行進も計画している。同市には組合の拠点だけでなく、鉱山経営者の事務所もある。

同労組はローレンス・ゴルボーン鉱業大臣に、この膠着状態についてコメントするよう求めた。

鉱山経営者は「当社の最終案は労働者にとって公正な内容だ」と述べたが、組合は「鉱山側は記録的利益を上げており、従業員の取り分を増やすようにしなければならない」と主張している。

露天掘り鉱山のコジャワシは、世界一の銅生産地域チリ・アンデスの高度約4,000メートルにある。この鉱山は年間53万5,000トン(世界の銅採掘量の3.3%)を生産し、エクストラータとアングロ・アメリカンが所有している。同労組は、この銅山で約1,500人の労働者を代表している。

[2010年11月8日――バルター・ビッテンコート]