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インドのシーメンス関連組合が団結

各シーメンス工場で労働者を代表する組合数団体が、インド全国でシーメンス労働者の利益を代表するためにシーメンス従業員連盟を結成した。

ムンバイインド全域のシーメンス関連組合の代表がIMF/FES主催の会合で、新たに結成されたシーメンス従業員連盟の登録を祝い、さまざまな全国総連合に加盟する組合を統合する同連盟の戦略を策定した。

新しい連盟は多くの課題に直面している。多くの工場で、契約・臨時労働者が労働力の50%を超えている。加えてシーメンス・インドは、労働者による組合加入を阻止するために特に分断的な戦略を考え出している。労働者は、職務はまったく変わらないまま任意に「役員」に再分類され、その後は管理職とみなされるからという理由で組合加入を明白に禁止される。労働者は労働組合権放棄の見返りとして賃上げを提供され、その結果、一部の工場には現在、労働者が1人もいない生産現場がある。

組合は法廷でこの慣行に異議を唱えているが、今までのところ成果はない。シーメンス・インドがこのような方法で組合をつぶすのを阻止するには、同社に対抗する協調行動が必要である。

会合の最後に、シーメンス従業員連盟による行動の主要課題について合意した。例えば、労働者を役員に分類する誤った慣行を廃止すること、インドの各シーメンス工場間で賃金・労働条件の平等を求めて闘うこと、経営側が工場同士を対抗させようとするのをやめさせるために情報を共有すること、契約労働者の割合を制限すること、契約労働者と正規労働者との賃金平等を確保することである。これらの目的を達成するために同連盟は、労働協約データベースを構築し、代表を訓練し、サプライチェーンの労働者や労働条件に関する情報を収集する必要がある。

シーメンス従業員連盟が当局への登録を済ませたにもかかわらず、シーメンス・インドは今までのところ同連盟の承認を拒否している。したがって緊急の課題は、シーメンスに同連盟を承認させ、インドのシーメンス労働者全員を代表して同社と交渉できるようにすることだ。同連盟はシーメンスに対し、IMFとの国際枠組み協約の締結も要求している。

同連盟は、最終的にインドの全シーメンス工場の労働者と同社のサプライチェーンで働く労働者を加入させる計画を立てている。その目標は、同連盟の存在を目立たせ、組合の団結を経営側に見せつけることである。

[2010年12月2日――ジェニー・ホールドクロフト]