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テナリス労働者に関する最新情報

昨年11月にブラジルで開かれたテナリス労働者世界協議会の第3回国際会合後、アルゼンチンの組合がカンパナ工場で新しい永続的な利益分配制度を取り決め、コロンビアではハイロ・デル・リオが交渉プロセスへの政府介入を求め、カナダのUSWがテナリスCEOパオロ・ロッカとの会談を要請している。

全世界昨年11月にブラジルでテナリス労働者世界協議会の第3回国際会合(http://www.imfmetal.org/index.cfm?id=622&l=2&cid=24840)が開かれ、6カ国の労働者を代表する20人以上の労働組合員が参加した。その後、アルゼンチンの組合がカンパナ工場で新しい永続的な利益分配制度を取り決め、これによってテナリスの年間利益の4.5%が、労働協約の対象となる組合労働者に分配される。

この支給金は常勤労働者と契約労働者に分配される。テナリスは、この利益分配制度を非組合従業員に適用することに決めた場合、他の財源から資金を調達しなければならない。アルゼンチンの3つの小規模工場(ビヤ・コンスチツシオン、バレンティン・アルシーナ、サンファン)には、このような利益分配制度がない。

テナリスはコロンビアのカルタヘナで2番目に収益率の高い企業でありながら、従業員との労働協約取り決めを依然として拒否している。ハイロ・デル・リオSINTRATUCAR会長(『メタル・ワールド』のプロフィールを参照:http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=24691)は12月にコロンビアの副大統領と会談し、交渉プロセスへの政府介入を要請した。コロンビアの組合はテナリスが開いた忘年会もボイコットした。

テナリスが12月にオンタリオで同社CEOのパオロ・ロッカも参加する忘年会を開いた際、カナダの全米鉄鋼労組(USW)は同CEOとの会談を求めた。経営側から組合執行委員会に電話があり、会談の理由を聞かれた。USWは、現地の問題とテナリス労働者世界協議会の承認について議論したいと説明した。1時間の会合で、現地経営陣は未解決問題の多くを解決したが、労働者世界協議会には触れなかった。会合の終わりに経営側はUSW代表に「ところで、忘年会には参加するか」と尋ねた。USWは「パオロ・ロッカと会談できるなら参加する」と答えた。結局、USWは出席しなかった。

[2011年1月13日 チェリッセ・フレドリクス]