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自動車部品工場「裕羅」で労働者が団結

ロシアのイワンゴロドを拠点とする韓国企業、裕羅コーポレーション・ロシアLLCの労働者が、IMF加盟組織ロシア地域間自動車労組(ITUA)の第1次組織を結成した。

ロシア2010年11〜12月に約200人の労働者が新設組合に加入した。この韓国企業はサンクトペテルブルクの自動車メーカー現代に配線を供給しており、イワンゴロド、キンギセップ、スランツイ、それに隣国エストニア出身の労働者約750人を雇用している。品質保証責任者のビクトル・マフノーが第1次組織の会長に選出された。

「裕羅」工場は2010年1月、業績不振に陥った同市の基幹企業「レンポリグラフマシ」を基礎として開設された。労働者が組合結成を決めた理由は、ボーナス込みで現在1万1,000〜1万2,000ルーブル(280〜300米ドル)の低賃金、従業員の生活・労働条件における多くの問題、管理者の不適切な行動、ロシア労働法に定める規準の多くの不遵守だった。

ITUAは新しい組合支部が設立されたことを韓国の労働組合に知らせた。昨年12月12日にアレクセイ・エトマノフITUA会長がイワンゴロドで裕羅の労働者と会談した。ITUAは、新支部と経営側が建設的に協力しながら未解決の問題に対処することを期待している。


[2011年1月12日 イリヤ・マトベーエフ]