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ベラルーシで選挙後に組合活動家が逮捕

12月19日の夜にミンスクで集団デモが行われ、4人の労働組合員が逮捕された。IMFは、ミハエル・コバルコフ、アレクセイ・コブン、ウラジミール・セルゲーエフ、アレクサンドル・ティセビッチの即時釈放とベラルーシにおける基本的人権の侵害の中止を要求している。

ベラルーシ12月19日にベラルーシで大統領選が実施され、アレクサンドル・ルカシェンコが四選を果たした。IMF加盟組織であるベラルーシ通信産業労働組合(REP)と金属労働者自由労働組合(SPM)の活動家がオブザーバーとして選挙に参加し、数多くの侵害を報告した。

同じ日の夜、ミンスクで集団デモが行われたが、機動隊によって暴力的に制圧された。ベラルーシ自由労働組合(UPB)会長のミハエル・コバルコフ、ベラルーシ自由労組(SPB)活動家のアレクセイ・コブン、SPM活動家のウラジミール・セルゲーエフ、REP活動家のアレクサンデル・ティセビッチが逮捕された。

「私たちは平和的なデモ参加者に対する不当な実力行使に激怒している。警備機関が非武装の人々や大統領候補者に攻撃・暴行を加えるという行為に弁解の余地はまったくない」とREPの声明は述べている。

「SPM協議会メンバーと一般組合員は、自分たちの意思を自由に表明する憲法上の権利を擁護する市民の平和的行動を当局が暴力的に制圧したことに憤慨しており、平和的なデモ参加者に治安部隊が不適切に暴力的な攻撃を加えたという事実の調査を要求する」とSPMは宣言している。

12月22日、IMFはルカシェンコに書簡を送り、逮捕された組合活動家の即時釈放を要求した。

「貴国政府は、またしても反民主的な性質をあらわにし、市民の基本的権利・自由を完全に無視しました。これらの権利・自由はベラルーシの憲法に正式に記されており、選挙の過程・結果に関する見解を公に表明する権利も含まれています」

「拘留されている市民全員の即時釈放と事件の公式調査を要求します。私たちは、欧州連合と国際労働機関(ILO)が、ヨーロッパのメディアで広く報道された一連の暴力的な攻撃を見逃すことのないよう手段を講じます」とIMF書簡は述べている。

以下の文書がIMFウェブサイトに公表されている。

●REP全国協議会による声明
●SPMの声明
●ベラルーシ民主労働組合会議(BKDP)協議会の声明
●IMFからアレクサンドル・ルカシェンコへの書簡

最新情報:2011年1月12日に上記の活動家全員が釈放されたが、対立候補チームのメンバーと候補者本人に対する弾圧が続いている。

関連リンク:
Statement of the SPM (In Russian)
Statement by National Council REP (In Russian)
Declaration of Belarusian Congress of Democratic Trade Unions (pdf)


[2010年12月23日 イリヤ・マトベーエフ]