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インドの労働組合員、ケベック州当局にアスベスト輸出禁止を要求

インドの労働組合員はケベック州経済開発担当次官補に対し、アスベスト産業の優遇をやめてアジアへのアスベスト輸出を禁止するよう要求した。アスベストは極めて有害であり、安全に使用できるという主張には根拠がない。

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インド 温石綿は極めて有害であり、安全に使用できないという確かな証拠に照らして、インドの労働組合員は、デリー持続可能な開発サミット2011に合わせて2月4日に開かれた会合でケベック州政府当局に対し、アスベスト産業の優遇をやめ、政治的・経済的利益よりも人間の健康と生命を優先することによって、しかるべき行動を取るよう求めた。

世界保健機関(WHO)、国際社会保障協会(ISSA)、国際労働機関(ILO)といった国際機関があらゆる形態のアスベストとアスベスト含有材料の使用中止を要求し、世界55カ国が温石綿の使用を禁止している事実を強調して、労働組合員は「ケベック州政府は、国土が危険をはらんだ材料の採掘に利用される状況を放置してはならない」と主張した。

「アスベスト鉱山で働いている400人余りの鉱山労働者は、政府に鉱山の操業継続を求めている」というケベック州当局者の言い分に対して、労働組合員は「カナダのような先進経済であれば、アスベスト鉱山労働者に代わりの雇用を見つけ、鉱山労働者の健康とアジア人数百万人の幸福を守ることは十分に可能だ」と主張した。議論の中で組合員は、ジェフリー鉱山で生産されるアスベストがすべてアジアに輸出され、ケベック州ではまったく使用されないという皮肉な事実を強調した。

労働組合員はクレメント・ジニャック・ケベック州経済開発大臣宛の覚書で、ケベック州政府とカナダ政府の医療当局をはじめ、すべての主要医療団体が「アスベストは極めて有害であり、『安全使用』要件をうまく実践できる見込みはまったくない」と口をそろえて強く助言していることを指摘した。

全インド労働組合会議(AITUC)とインド労働者連盟(HMS)の労働組合員、国際建設林業労働組合連盟(BWI)とIMFのインド事務所代表、それに市民社会代表が、ケベック州経済開発・革新・輸出貿易省のジャン・セギーン次官補に対し、ジェフリー鉱山への出資をやめて再開を見合わせ、アジア向けのアスベスト促進・輸出を中止するよう強く要請した。この会合でカナダ当局は、組合側の懸念を政府に伝えると約束した。

特筆すべきは、世界保健機関(WHO)の推定によると、全世界で毎年10万7,000人以上が、温石綿への曝露に起因するアスベスト関連の肺癌や中皮腫、石綿肺症で死亡していることである。

関連リンク:
Indian Trade unionists' memorandum to Quebec Minister (pdf)


[2011年2月10日――G・マニカンダン]