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バングラデシュで高裁が船舶解撤労働者の死亡事故を調査

1月18日にバングラデシュの船舶解撤場で大規模な爆発が発生し、4人が死亡、多数が負傷した事故を受けて、高等裁判所は使用者と政府当局を尋問した。

バングラデシュ1月18日にバングラデシュの船舶解撤場で爆発事故が発生し、労働者4人が死亡、多数が負傷した災害に関して、高等裁判所は2月6日に後続の聴聞会を開き、チッタゴン港湾委員会に対し、3月6日までに調査報告書を提出するよう指示した。高裁は環境省にも、当該船舶が環境入出港許可を取得していたかどうかについて報告書の提出を指示した。

2011年1月18日、バングラデシュ・チッタゴンのシタクンダにあるマック・コーポレーションの船舶解撤場で大爆発が起こり、労働者4人が死亡、1人が大やけどを負った。

高裁判事は、4人の労働者の死亡について一般的な業務日誌しか提出しなかったとしてシタクンダ警察署の担当官を強く非難し、裁判所が以前に出した船舶解撤禁止命令に違反したとしてマック・インターナショナル所有者のアブル・カセムを叱責した。裁判所は、聴聞会で2人を数時間にわたって立たせ続け、出廷免除の願いを却下した。

高裁は1月27日に開かれた前回の聴聞会でも、法廷侮辱罪の嫌疑でアブル・カセムを追及し、約5時間、法廷で立たせたままにした。この件に関する次の聴聞会は3月6日に開かれる。

バングラデシュ金属労働者連盟のナズルル・イスラム・カーン書記長は政府に対し、法律と高裁命令に従おうとしない犯罪者の処罰を要求した。同書記長は、バングラデシュ労働研究所(BILS)がチッタゴンで開いた船舶解撤労働者の労働組合フォーラムでも演説した。

[2011年2月10日――G・マニカンダン]