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インドネシアの労働者、社会保障改善と不安定労働根絶を求めて行進

2011年2月6日、インドネシアで1万人を超える労働者がジャカルタの街頭を行進し、社会保障改革と不安定労働撤廃を要求した

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インドネシアIMF加盟組織インドネシア金属労連(FSPMI)の組合員である労働者数千人が街頭デモを行い、社会保障の改革と不安定労働との闘いを求める声が拡声器から響きわたった。この大規模なデモは第4回FSPMI大会の開会に合わせて行われ、1万人を優に超える労働者が参加した。

社会保障と不安定労働との闘いは、インドネシアの労働者にとって差し迫った問題である。ユルキ・ライナIMF書記長とP・アルナサラム地域代表が、メタル・ガードと呼ばれる組合付属の保安機構がしっかりと警備する中、うまく組織された穏やかな行進に参加した。

サイード・イクバルFSPMI会長が、トラックの上から労働者に語りかけた。「政府が社会保障制度改革を実行しなければ、インドネシアの組合は5月1日に全国規模のストを要求する」。同会長はスシロ・バンバン・ユドヨノ・インドネシア大統領をたしなめ、「大統領は社会保障制度を改革せず、燎原の火のごとく広がって常用・正規雇用を焼き尽くしている不安定雇用を規制していない」と指摘した。労働者たちは旗やポスターを掲げながら、声をそろえて「労働者万歳、FSPMI万歳」と叫んだ。

ユルキ・ライナIMF書記長がFSPMI大会の開会式で挨拶に立ち、「社会的公正と社会保障改善を求め、不安定労働に反対する闘いにおいて、IMFはこれからもFSPMIを支援する」と約束した。「この主題は2011年12月にジャカルタで開かれるIMF中央委員会の議題に盛り込まれる」とライナは発表した。

人気のある女性議員リブカ・チプタニン博士が労働者の意見に同調し、「政府が社会保障法を改革しなければ、私も5月1日のデモとストに参加する」と述べた。

[2011年2月7日――P・アルナサラム]