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ブラジルのテナリスで新協約により時短を達成

ブラジルでテナリスと新協約が締結され、賃下げなしの時短が達成された。しかしカナダのカルガリー工場では、経営側が非協力的な態度を示し、レイオフや工場の強制閉鎖を強行しようとしている。

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ブラジル/アメリカ2月に開かれた大規模なCNM-CUT組合会合で、ブラジルのコンファブ/テナリス労働者は、賃下げなしの週労働時間短縮を承認した。工場で締結された協約が正式に登録されれば、週労働時間が44時間から42時間に短縮される。さらに交渉の結果、賃金が1.4%引き上げられ、7日分の休日に加えて12月24日と31日にも賃金が支払われることになった。使用者側は交渉過程で「30分プロセス」を復活させた。

一方、北米のテナリス経営陣は、2011年2月18日現在、カルガリー工場でUSW第7226支部の労働者81人のレイオフを決定している。テナリスは、2011年3月28日にも保守作業を理由に労働者の95%を1週間レイオフし、2011年7月に3週間の大規模な工場閉鎖を実施する予定である。この閉鎖の際には保守担当者だけが工場で働き、少数の労働者が現場や配送部門からのその他の注文に対処する。

テナリスは過去6カ月間、USWに協力しようとせず、先任権や労働者の権利、テナリスとの労働協約をめぐる侵害に関して多くの苦情が寄せられている。USW第7226支部の執行部は組合員に、このような苦情の多くを調停に付託し、公平な法的判断に委ねるよう求めることにしている。


[2011年2月18日――アニタ・ガードナー]