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アシンダール工場、ラテンアメリカでアルセロール・ミッタルの基準を設定

ASIMRAとUOMは合同安全衛生委員会の設置から2年を経て、アルゼンチンのアシンダール鉄鋼工場でアルセロール・ミッタル経営陣と共同で素晴らしい安全衛生対策を確立しており、ラテンアメリカの他の施設に基準を示している。

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アルゼンチンアルセロール・ミッタル合同グローバル安全衛生委員会(JGHSC)は、3月1〜3日にアシンダール鉄鋼工場で会合を開いた。同工場は、アルゼンチンで消費されるロング製品の90%を生産し、2,675人の従業員を直接雇用している。ASIMRAとUOMの2組合があり、組合組織率は合計85%である。同工場訪問の目的は、現地の合同安全衛生委員会がどのように機能しているか確認するとともに、訪問中に安全基準を調べることだった。

JGHSCの印象では、両組合と経営側は実に真剣に安全衛生問題に取り組んでおり、充実した対話に基づき、現地の合同安全衛生委員会が問題を提起して対処していた。

地方組合代表の説明によると、委員会設置後の2年間に、経営側との相互尊重と労使合同の安全対策を確立することができた。地方組合は、アルセロール・ミッタルで合同委員会が設置された直後に、サンタフェ州政府が他社にも同様の措置を講じさせる法案を可決したことを誇りに思っていた。

工場訪問中に、基準は高いものの、特に鉄鋼工場で一定の設備投資が必要であることが明らかになった。この投資は、工場で汚染に取り組むとともに、すでに実施されている充実した活動を足場に前進するうえでも役立つだろう。もう1つの改善分野は、組合代表が現地の合同委員会に加わることのできる期間だった。現在、各代表の任期は1年である。

ロブ・ジョンストンIMFエグゼクティブ・ディレクターは次のように述べた。「アシンダールには同グループ有数の合同安全衛生委員会がある。同工場は間違いなくラテンアメリカの基準となっているが、グローバル・スタンダードとなるにはまだ改善の余地がある」

欧州金属労連のトニー・マーフィーが付け加えた。「労使が反目し合っているブラジルの状況と違って、アシンダールのアプローチを見ると元気づけられる。私のメッセージは、アルセロール・ミッタル・ブラジルの経営陣を派遣し、アシンダール工場の前進から学ばせることだ」

次の合同グローバル安全衛生委員会は2011年3月28〜30日にブラジルのビットリアで開かれる。

[2011年3月7日――ロブ・ジョンストン]