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トルコの労働者が21社で大規模スト開始

IMF加盟組織ビルレシク・メタル・イスは金属製品製造業者協会(MESS)加盟企業で大規模なストに入り、組合員は金属産業の賃金・労働条件改善を求めて闘っている。

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トルコ3月22日、トルコのIMF加盟組織ビルレシク・メタル・イスは、賃金・労働条件改善を求めて21社(うち8社が多国籍企業)でストライキを宣言した。一斉スト初日に21社の全職場委員と組合役員全員が、ドルク・ススラー/キャンディー・グループの労働者とともにピケを張った。

ストの標的となる各社は金属製品製造業者協会(MESS)の傘下企業で、MESSはトルコ・メタルと、労働条件・賃金に関する大幅な譲歩を盛り込んだ産業別労働協約を締結した。この協約は金属労組とMESSが2年ごとに取り決めており、約8万人の金属労働者が直接影響を受け、間接的に影響を受ける労働者はそれよりもずっと多い。

ビルレシク・メタル・イスの組合員は、MESSとトルコ・メタルが締結した労働協約を拒絶している。この協約は、MESS傘下企業の生産が順調で多額の利益が上がっている時期に、賃金をわずか5.35%しか引き上げておらず、柔軟な労働条件の問題に関して労働協約よりも労働法に従っている。

トルコの組合は2月にアンカラで集団デモを実施し、使用者の支配力を強化して労働条件・労働権を弱めようとする政府の労働法改革案に抗議した。

今後数日間あるいは数週間に、以下の各社でストに入る予定である。

●スタンダード・デポ/エーブリーズ・グループ
●クローマン・チェリック
●アレバ
●ベカルト
●ボザール
●シムサタス
●ABB
●アルフェサン
●RSA

IMFは、トルコで金属労働者の賃金・労働条件改善を勝ち取るために闘っている同志を全面的に支持する。IMFは引き続きこのストを注視し、ビルレシク、IMF加盟組織および欧州金属労連と協力しながら、望ましい解決に至るよう支援していく。

[2011年3月24日――クリスティン・ピーター]