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ブリヂストン、南アフリカの金属労働者に宣戦布告

ブリヂストン南アフリカは、ブリッツとポート・エリザベスの2工場で労働者をロックアウトした。南アフリカ全国金属労組(NUMSA)の考えによると、これは2010年9月に労働者が賃上げを達成したことに対するブリヂストンの宣戦布告である。

南アフリカブリヂストン南アフリカは3月22日、ブリッツとポート・エリザベスの2工場で労働者をロックアウトした。南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は報道機関への声明で、「この措置は2010年9月に労働者が賃上げを達成したことに報復するブリヂストンの宣戦布告だ」との考えを示している。

ブリヂストンが労働者をロックアウトした原因は、2010年9月28日に取り決められたタイヤ製造業交渉協議会の新しい労働協約に定める「特別賃金率」の引き上げをめぐり、ブリヂストンとNUMSAの紛争が続いていることにある。「特別賃金率」の対象となるブリヂストン労働者は、同社が労働者の勤勉のおかげで巨額の利益を計上しているにもかかわらず、2009年から賃金が上がっていない。

NUMSAはブリヂストンに以下のとおり要求している。

●1年目に各等級の最低額に基づいて9%賃上げし、業界全体で2010年7月1日にさかのぼって未払賃金を支払う。
●2年目と3年目に各等級の最低額に基づいて7.5%または消費者物価指数上昇分(多いほう)の賃上げを行う。
●実質賃金率の一律引き上げ分と2010年7月1日から2011年6月30日までに支給された金額との差額に等しい一時金を支払う。

NUMSAは「要求を支持してさらに行動を起こす」と述べた。

関連リンク:
http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=23904&l=2
http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=24052&l=2
http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=23749&l=2


[2011年3月22日――チェリッセ・フレドリクス]