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鉱山労組、プエブラのジョンソン・コントロールズで初協約を締結

プエブラのジョンソン・コントロールズ工場の労働者が4月9日に労働協約の取り決めに成功し、合計7.5%の賃上げをはじめとする給付を確保、メキシコ全国鉱山・金属・関連労組の新設支部組合員に全会一致で承認された。

メキシコIMF加盟組織メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSSRM、ロス・ミネロス)の新しい第308支部が、昨年の承認以降初めて、プエブラ州プエブラのジョンソン・コントロールズ・インテリアズ・アンド・サービシズ(Resureccion)と何とか労働協約を締結した。

この協約は、4.9%の賃上げと各労働者に直接支払われる2.6%の一時金を規定している。その他の給付は、子ども1人当たり600〜650ペソ(50〜55米ドル)の教育補助金、忌引休暇の1日追加、生命保険給付金の増額(自然死の場合は1万2,000ペソ→3万5,000ペソ(1,000米ドル→3,000米ドル)、事故死の場合は1万2,000ペソ→4万5,000ペソ(1,000米ドル→3,800米ドル))である。

新支部の労働者800人のうち実に60%が女性であり、その多くは既婚者で子どもがいる。これまでは会社側に支持された黄色労働組合によって自分たちの利益を無視されていたが、今後はより有利で安定した雇用保護を受けられるようになる。

第308支部の組合員総会で交渉委員会が交渉の結果を報告したところ、数人の労働者が発言し、「達成された前進は過去数年よりもはるかに大きい。これまでは御用組合の下で1%とか2%の笑ってしまうような賃上げしか得られず、その理由を尋ねると、『これは政府の問題だから黙っていろ』と言われた」と語った。

過去4年間このような状況にあり、ジョンソン・コントロールズ労働者は有効な組合を組織化しようと支援を求めたが、その結果、プエブラ州・連邦労働当局や保護協約組合に雇われた暴漢グループから攻撃や嫌がらせ、脅迫を受け、現地経営陣も共謀していると思われた。この闘いの過程で労働者は、ロス・ミネロスだけでなく国際労働者組織(IMFやアメリカ、カナダのIMF加盟組織である全米鉄鋼労組(USW)など)からも強力な支援を受けた。ロス・ミネロスは国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)にも加盟している。

IMFは、この労働者にとっての初勝利の重要性を称賛している。メキシコ情勢の展開について引き続き報告する予定で、例えば、別の組合(CROM)と保護協約が締結されており、労働者が真の代表的な労働組合の承認を求めて闘っているプエブラの別の工場の状況も監視していく。

[2011年4月14日――アレックス・イワーノウ]