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ノルスク・ハイドロの労働者代表、ブラジルの労働組合員と会談

ノルウェーの2組合がICEMおよびIMFとともにノルスク・ハイドロとグローバル枠組み協約(GFA)を締結してから2週間後、同社取締役会の労働者代表2人がブラジル北部のパラ州へ行き、現地の労働者と組合指導者に概況を報告した。

ブラジルコペルビク押出工場のプロセス・オペレーターで専従組合代表のステン・ロアー・マーティンセンと、ハイドロのホヤンガー・アルミニウム製錬所で同じくオペレーターとして働きながら組合代表を務めているビリー・フレディーグスビクが、3月30日と4月1日にブラジルの労働組合代表と会談した。マーティンセンとフレディーグスビクは、ハイドロの第11組合員委員会にノルウェー労働総同盟(LO)代表として加わっている。

ノルスク・ハイドロのウェブサイトによると、このミッションの目的は、ブラジルの旧ヴァーレ・ボーキサイト鉱山とアルミニウム精錬所の労働者に、ハイドロにおける労働組合対話の構造や原則について、また3月15日に締結されたGFAの効果や意義について簡単に説明することだった。

2月下旬、ノルスク・ハイドロはブラジル北部のヴァーレ資産を35億米ドルで購入した。この資産には、パラ州バルカレナのアルブラス・アルミニウム製錬所の51%、アルノルテ製錬所の57%、2012年稼働予定のコンパニア・デ・アルミナ・ド・パラ(CAP)の61%が含まれている。17社で構成される日系コンソーシアムが、これら各社の少数株を保有している。

マーティンセンとフレディーグスビクは、3月30日にパラゴミナスの旧ヴァーレ・ボーキサイト鉱山の組合幹部とも会談した。この取引の一環として、ハイドロは埋蔵量990万トンの鉱山の60%や、ヴァーレがブラジルで保有する他のボーキサイト採掘権を購入した。ハイドロはブラジルの鉱業資産をミネラカオ・パラゴミナスと称する予定である。ハイドロは2013年と2015年に2億米ドルずつ支払い、残りの40%を購入する。

ノルウェーの取締役会メンバーはパラ州の労働者と、農村地域における住宅供給や保健・教育など、地元の問題についても議論した。

「これは重要な第一歩であり、ハイドロ内部の対話にブラジルの同僚を参加させるための妥当な枠組みを確立し、ハイドロの全従業員の利益と意見が適切なフォーラムと意思決定プロセスで代表されるよう確保するうえで役立った」とマーティンセンは述べた。

フレディーグスビクが次のように付け加えた。「今回の初会合で将来の共同活動の堅実な基礎ができた。一連の会合は興味深く、積極的に意見が交わされ、非常に建設的な活動となっている」

このGFAにはICEMとIMFだけでなく、ノルウェーの工業・エネルギー産業労組と合同産業労組も署名している。

[2011年4月13日――ICEM]