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ブダペストで労働組合が社会改革を目指して結集

欧州労働組合連合(ETUC)とそのハンガリーの加盟組織は、4月9日にブダペストで欧州レベルのデモを実施した。ヨーロッパの労働組合は、緊縮財政に反対するとともに、適正賃金と質の高い雇用に基づく、より社会的なヨーロッパを求めて行進した。

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ハンガリーETUCとハンガリーの加盟組織6団体(LIGA、ASZSZ、SZEF、ESZT、MSZosz、MOSz)は4月9日、ブダペストで欧州レベルのデモを実施し、ヨーロッパ統治は社会的退行を意味しないと主張した。危機がもたらした損害に対処するためにヨーロッパ当局と各国政府が実施している政策は、基本的に緊縮政策と財政再建計画に基づいており、その構成要素は公共支出の大幅削減、賃金引き下げ圧力、団体交渉の独立性への干渉である。このような社会的退行措置が講じられている一方で、相変わらず不当に多額の役員賞与が支払われている。

ヨーロッパの労働組合運動は、このような政策に明確に反対しており、「この政策が不公正なのは、危機に対して何の責任もない人々だけが負担を強いられているのみならず、経済的・戦略的観点から見ても誤っているからだ」と述べている。

最近ヨーロッパ(ベルギー、フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ラトビアなど)では多くの社会的抗議運動が巻き起こっており、緊縮政策に対する労働者の怒りを表明したり、社会的公正を要求したりしている。

[2011年4月11日――チェリッセ・フレドリクス]