IMFニュース・ブリーフス

マハラシュトラ州プネーのホイールズ・インディア労働者がスト

マハラシュトラ州プネーのランジャンガオンで働くホイールズ・インディアの労働者がストに入り、永続性のある仕事に従事する契約労働者の賃上げと正規雇用化、同一報酬を求めている。IMFは闘争中の労働者に連帯を表明し、経営側に労働者と交渉するよう要求している。

photo
photo
インドプネー協議会(SEMS)加盟組織であるホイールズ・インディア従業員組合の労働者が2011年3月11日からストに入り、永続性のある仕事に従事する契約労働者の賃上げと正規雇用化、同一報酬を求めている。すでに3月23日にスダルシャン・ラオIMF南アジア地域事務所代表がスト中の労働者を訪問し、IMFの連帯を表明した。

同労組は、ホイールズ・インディアで雇用される全労働者を対象とする要求憲章を提出した。労働者がスト実施を余儀なくされたのは、経営側が1970年契約労働(規制・撤廃)法の規定に違反して、正規労働者も働いている組立ラインで契約労働者と訓練工を雇用しているからだ。ホイールズ・インディアの労働者は、同社に契約労働法の規定の遵守を要求している。プネーのランジャンガオンにあるホイールズ・インディア工場は、約159人の正規労働者と800人以上の契約労働者・訓練工を雇用している。

労働者たちは、制度や手法をさらに改善するための生産性連動報酬、ILO基準に従って実施された包括的な労働研究に基づく柔軟性の高い労働慣行への協力、循環作業や臨時循環作業の導入も要求している。経営側は反組合的な行動に出ており、労働者の職務を変更して団体交渉や組合活動に従事できないようにしている。

ホイールズ・インディアは乗用車、実用車、トラック、バス、農業用トラクターおよび建築機材用のスチール製ホイールの主要メーカーで、TVSグループの後援を受けている。企業情報によれば、同社は国内需要の3分の2を供給し、総売上高の18%を北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、南部アフリカへの輸出から得ている。顧客はインド国内外の主要な自動車メーカーや重機メーカーで、キャタピラー、コマツ、ボルボ、JCB、ヒンドスタン・モーターズ、L&T、現代、三菱などが含まれている。プネーだけでなく、タミル・ナードゥ州のパディとスリペルンブドゥル、ウッタルプラデシュ州ラームプル、ハリヤナ州バワル、ジャールカンド州パントナガルにも工場がある。

[2011年5月18日――G・マニカンダン]