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フォックスコンとアップルが約束不履行

最新の報告によると、フォックスコンは、2010年に中国のエレクトロニクス製造工場で労働者が立て続けに自殺したあとも、労働条件を改善していない。

中国最新の報告によると、フォックスコンは、2010年前半に中国の工場で労働者が立て続けに自殺して世間の注目を集めたあと、労働条件を改善するという約束を果たしていない。

5月6日に発表された報告書『フォックスコンとアップルが約束不履行:自殺事件後も続く労働者の苦境』は、労働者が相変わらず低賃金、過度の超過労働、不十分な安全衛生に悩まされ、職場の苦情を処理する効果的な手段もないままである実態を伝えている。

鴻海精密工業の台湾系子会社であるフォックスコンは、世界有数のエレクトロニクス・メーカーで、現在中国全土で100万人の労働者を雇用している。フォックスコンの顧客企業、特にアップルとHP、デルは、「フォックスコンと協力しながら」より高い国際労働基準に従って行動すると誓約した。

フォックスコン事業の労働条件に関するこの報告書は大學師生監察無良企業行動(SACOM)が作成し、そのためにSACOMの調査員は、同社がアップルiPad2とHPラップトップを製造している中国南部の成都工場と重慶工場を視察した。SACOMの調査員は、深?の2つの産業都市、龍華と観瀾のフォックスコン主力工場も再び訪問した。ここでは従業員が今なお自殺防止ネットに囲まれた寮で暮らしている。

アップルはフォックスコンが講じた労働条件改善策を称賛しているが、SACOMは労働者が相変わらず苦境に置かれていることを確認した。聞き取り調査によると、労働者は依然として、収入を増やすために過剰な超過労働に従事せざるを得ない状況にある。十分な保護対策がないため、労働者は建設現場や作業現場でほこりを浴び、身体各部位の職業病にかかる危険にさらされている。さらに、新規労働者の「軍事教育」を特徴とする軍隊式管理がいまだに実施されている。

SACOMの報告によると、調査中にフォックスコン労働者に過酷な状況(低賃金、職業病のリスク、仕事の圧力、極度の疲労など)について尋ねたところ、典型的な答えは「もう慣れた」であり、労働者たちは変化を求めて努力しても無駄だと感じている。

「フォックスコンは、このSACOM報告書に記録された労働権侵害に責任を負っている。しかしアップルやHPをはじめとする同社の顧客も、サプライチェーンで国際労働基準が守られるよう確保する義務から逃れられない」とユルキ・ライナIMF書記長は述べた。

報告書は下記サイトで閲覧可能:
http://sacom.hk/wp-content/uploads/2011/05/2011-05-06_foxconn-and-apple-fail-to-fulfill-promises1.pdf

[2011年5月13日――アニタ・ガードナー]