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ホンダで組合の力を強化

イギリスの組合ユナイトとIMF-JCは、日本企業で働く労働者のために同盟の強化を約束した。

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ジュネーブ先ごろのIMF執行委員会の際、ユナイト・ザ・ユニオンとIMF-JCが会合を開き、日本企業で働く労働者を支援する方法について話し合った。日系自動車メーカーは世界中の多くの国々でグローバルに事業を展開しており、ホンダ、日産、トヨタはイギリスで大々的に活動している。これら各社の施設は、雇用や産業開発、技術移転などの面で地元経済に大きな恩恵をもたらしている。会合の結果、両組織は同盟強化を約束した。

しかし、この会合に先立って、スウィンドンのホンダ工場でユナイトの承認が取り消されそうになった。ユナイトは2002年から英国ホンダで承認協約を維持してきた。この協約は当時のアミカスAEEU部会(現ユナイト)が締結したものである。イギリスで組合承認問題について判断を下す中央仲裁協議会は先ごろ、ユナイトに対する異議申し立てを却下した。

ユナイトは承認取り消しの阻止に成功したが、両組織は、イギリスと日本の組合が助け合って、会社側がこれ以上このような行動に出ないようにする方法をめぐり協議している。コミュニケーション経路を強化するために、いくつかの短期的・長期的措置について合意し、例えば、諸問題に関して絶えず情報を交換できるリソース・パーソンを両組織に置くことに決まった。

この会合で、トニー・バーク・ユナイト書記次長は次のように述べた。「日本企業で活動を強化するには、日本の組合の同僚による支援が必要だ。強力な同盟を結成し、スウィンドンのホンダで発生したような事態が持ち上がったときに、両組織のために行動できるようにしたい。私たちの目的は、これら各社で組合員数と組織率を強化することだ」

ロブ・ジョンストンIMFエグゼクティブ・ディレクターが付け加えた。「承認協約の基本原則はユナイトの承認だ。ホンダ経営陣はその原則を支持し、ユナイトを承認すると明言しなければならない」

ユナイトとIMF-JCは、ホンダだけでなく日産とトヨタについても議論している。日産は2012年9月に世界合同セミナーを開催する予定で、ユナイトも招待されている。このセミナーには世界中から労働組合が集まる。

西原浩一郎IMF-JC議長兼自動車総連会長は、「IMF-JCはスウィンドンのホンダにおける活動をはじめ、日本企業でユナイトの活動を支援するために全力を尽くす」と述べた。

[2011年5月30日――ロブ・ジョンストン]