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EMFが創設40周年を迎え、新指導部を選出

EMFは6月9〜10日にドイツのデュースブルクで第4回大会を開催し、創設40周年を祝った。この大会では新指導部を選出し、ヨーロッパの産別労連の創出に向けてさらに一歩踏み出し、向こう4年間の政治課題を設定した。

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ドイツ6月9〜10日にデュースブルクのラントシャフツパルクで欧州金属労連(EMF)大会が開催され、500人を超える代議員が出席した。この大会でEMFは創設40周年を祝った。大会スローガン「投資−公平−今こそ連帯!」に基づき、主な議題項目として、新指導部の選出、新しいヨーロッパの産別労連の創出に向けた措置、向こう4年間の政治課題の設定をめぐり議論した。

1988年からドイツでIGメタル経済・技術・環境方針局長を務めてきたウルリッヒ・エッケルマンがEMF書記長に選出された。また、UNIA(スイス)会長のレンツォ・アンブロゼッティがEMF会長に、ABVVメタール(ベルギー)のバート・サミンがEMF書記次長に再選された。レンツォ・アンブロゼッティ会長はEMF執行委員会を代表して、2005年からEMF書記長を務めているペーター・シェーラーに感謝した(http://www.emf-fem.org/Press/Press-releases/EMF-Elects-New-Leadership)。

EMF大会は、EMFと欧州鉱山化学エネルギー労連(EMCEF)、欧州繊維被服皮革労連(ETUF-TCL)を統合する新しい欧州レベル産別労連の創出に賛成票を投じた。3団体はすでにさまざまな方法で協力しており、資源がよりいっそう効果的に配備され、代表性が高まる見込みがある(http://www.emf-fem.org/Press/Press-releases/EMF-votes-in-favour-of-new-European-Industry-Federation)。

EMFは政治的決議の中で、新しい世界経済秩序の中心に社会・労働権を据えるための措置、社会・経済統治、完全雇用を提供する持続可能な産業政策といった問題を取り上げた。

EMFは40周年(1971〜2011年)を祝うために、『ヨーロッパの労働者のために革新的な対抗勢力を創出』という書籍を発行し(http://www.emf-fem.org/Press/Publications/Creating-a-counterweight-and-innovatory-force-for-European-workers)、組織の歴史の概観を提供した。

大会終了後の6月10日夜からEMF映画祭「Unions in Motion」が催され、6月11日も引き続き開かれた。この映画祭では『グローバル・ユニオン短編映画』が発表された。詳しい情報については「Unions in Motion」のプログラムを参照(http://www.emf-fem.org/EMF-Congress-2011/Unions-in-Motion)。

[2011年6月11日――チェリッセ・フレドリクス]