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IBM労働者が権利の尊重を要求

IBM創業100周年にあたり、労働者が同社に権利の尊重を要求した。

全世界IBM創業100周年を迎えて、IBMの労働組合員が記念ビデオ(www.imfmetal.org/IBMunions)を発表した。ビデオの中で労働者は、IBMは今後100年間に労働者の待遇を改善すべきだと語っている。



IMF、欧州金属労連およびUNIグローバルユニオンを通して、世界中のIBM関連組合が集まってIBMグローバル・ユニオン同盟を結成し、進出先の国々で労働者・労働組合の権利を尊重するよう同社に要求した。

6月14日、世界中のIBM関連組合が団結して共同行動を起こし、会社側に対し、IBMの成功において社員が重要な役割を果たしたことを認め、労働者としての権利を尊重するよう要求する。

IBMは初期のころは労働者を尊重していたが、最近では従業員の基本的権利を組織ぐるみで否認するようになっており、従業員に労働組合加入を選択する権利をできるだけ与えまいとしている。また、一部の国々の従業員は生活費の上昇に見合った賃上げも確保していない。

昨年、グローバル・ユニオンはIBMのCEOサム・パルミサノに書簡を送り、ブルガリアの同社経営陣が労働法に違反していることを警告した。ブルガリアの経営陣は、組合を結成しようとした労働者を脅し、法律で義務づけられているにもかかわらず同労組の承認を拒否した。グローバル・ユニオンはCEOに介入を求めたが、現在までのところ回答はない。

今回、グローバル・ユニオンは再びサム・パルミサノに書簡を送り、IBMの労働条件が国によって大いに異なることを指摘した。また同CEOに、グローバル・ユニオンと会談し、労働者の権利に関する同社の実績を改善する方法について議論することも求めている。IBMは事業の面では多くの国際ランキングでトップクラスにあるが、労働条件となると底辺近くにランクされている。IBMが創業2世紀目に入る中で、これを変革しなければならない。

本日6月14日、IBM従業員と関連組合はIBMの成功に対する従業員の貢献を称賛し、会社側に対し、その見返りとして労働者の基本的権利を完全に承認するよう要求する。

関連リンク:
Action Day in IBM - Leaflet (EN) (pdf)


[2011年6月14日――ジェニー・ホールドクロフト]