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2010年に組合活動が原因で90人が死亡

最新のITUC労働組合権年次調査によると、世界中の多くの国々で労働組合活動は依然として極めて危険な活動であり、2010年には90人の労働組合・活動家が殺害された。

全世界6月1日、国際労働組合総連合(ITUC)は世界143カ国から寄せられた報告に基づく新しい労働組合権年次調査を発表し、世界中で労働者の権利や経済的自由が侵害されている厳しい現実を伝えた。

今年の調査でもまた、コロンビアが労働組合員にとって世界で最も危険な国に挙げられ、この国だけで昨年49人が労働組合活動を理由に殺害された。75人が殺害の脅迫を受け、少なくとも2,500人が逮捕された。労働組合員はかなり頻繁に職場で弾圧されるようになり、昨年は少なくとも5,000人が解雇された。

ITUCは、この調査結果をウェブサイトで公表した。世界地図からアクセスできるデータベースの形でまとめられており、特定の国からの報告を検索しやすい。報告書データベースにアクセスするには下記リンクから:ITUC労働組合権年次調査

この調査は、今年100周年を迎えたILO総会で発表された。ユルキ・ライナIMF書記長はITUC調査の発表を受けて、IMFが長期にわたり注視している国、メキシコにおける人権・労働組合権の侵害について話した。

「ITUC労働組合権年次調査で十分に裏付けられた労働権侵害を見れば、私たちは組合員・活動家として行動を起こさざるを得ない」とライナはILO総会代議員を前に述べた。

「グローバル・ユニオン・フェデレーションとITUCは一致協力し、労働権改善を求めてメキシコ政府に圧力をかけ続けている。国際労働運動の中心であるIMF加盟組織は、世界レベルおよび国内レベルでこの闘いの継続に専心している」とライナは付け加えた。

[2011年6月10日――アレックス・イワーノウ]