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メキシコ最高裁で結社の自由を支持する判決

この判決によってメキシコは組合と政府との関係において真の公正を実現するようになるだろう、とメキシコ鉱山労組は述べた。

メキシコメキシコ最高裁判所(SCJN)はメキシコの労働運動にとって重要な判決を下し、結社の自由と労働組合の独立性を支持した。SCJNは6月20日(月)、労働者が完全な結社の自由と組合の独立性を行使し、指導者を選出または再選する意思を自由に表明するにあたって、政府当局がいかなる方法でも干渉することを禁じた。

この判決に先立って全国労組(UNT)と全国鉱山労組は、メキシコで代表的な独立組合を実現するには、「SCJNが法制を改正し、方式要件を満たしている組合の登録を当局にきちんと処理させる必要がある」と言明した。

メキシコ全国鉱山・金属・関連労組の見解では、この判決によって、今後の裁判では2000年の決定が不当に支持されることはなくなるだろう。2000年の決定は、憲法と連邦労働法の規定、さらにメキシコの法律の一部を構成して結社の自由を促進する国際労働機関(ILO)条約第87号に違反していた。

SCJN裁判長のフアン・シルバ・メサ裁判官は判決後、国家は組合の内部選挙を尊重しなければならず、「組合員が下した決定の実施を妨げるような方法で干渉あるいは関与してはならない」と述べ、「組合選挙の法的合法性を判断するのは行政官庁の責務ではない」と付け加えた。

この判決によってメキシコは組合と政府との関係において真の公正を実現するようになるだろう、と鉱山労組は述べた。しかし同労組は、「ナポレオン・ゴメス・ウルティアが主導する全国鉱山労組は3年前、ゴメスを鉱山労組指導者として公認しない当局に対する保護決議を採択したが、この問題はまだ解決されていない」と付け加えた。

[2011年6月26日――バレスカ・ソリス]