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IMF、ウクライナにおける組合の自主性への干渉に抗議

ここ数カ月、ウクライナ労働組合連盟(FTUU)とその加盟組織に対する政府の圧力が大幅に強まっている。バシル・ハラFTUU会長を含む多くの組合指導者が検察当局に呼び出された。ユルキ・ライナIMF書記長はビクトル・ヤヌコビッチ・ウクライナ大統領に書簡を送り、労働組合問題への干渉の即時停止を要求した。

ウクライナウクライナの組合の報告によると、ここ数カ月、ウクライナ労働組合連盟(FTUU)とその加盟組織に対する政府の圧力が大幅に強まっている。

いくつかの省庁に特別な反組合的部署が設置されている。5月23日、FTUUは検察当局から、翌日の理事会で特定の問題を審議の対象から外すよう命じられた。またFTUUは、無理な期限で情報・文書の提出を求める書簡や命令も数多く受けた。これから実施する行事に関する情報の提出を命じられたこともあった。FTUUの報告によると、この状況は同連盟と加盟組織の活動に悪影響を与えている。

6月3日、バシル・ハラFTUU会長が検察当局に召喚された。FTUU副会長や一部のFTUU加盟組織の指導者、他の組合役員も呼び出された。

ウクライナ当局によるこうした行動は国内法と国際基準に違反している。国際労働組合総連合(ITUC)と国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)はビクトル・ヤヌコビッチ・ウクライナ大統領に抗議書簡を送った。

6月21日にはユルキ・ライナIMF書記長もヤヌコビッチ大統領に書簡を送り、組合の自主性の侵害を直ちに中止するよう要求した。

「私たちはこの状況を深く憂慮しており、ウクライナの法律とウクライナが承認した国際基準によって保証される労働組合の自主性の侵害を中止するよう要求します」とライナは書いた。



[2011年6月23日――イリヤ・マトベーエフ]