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南アフリカの金属部門でスト

鉄鋼・エンジニアリング部門の使用者との賃金交渉が決裂し、17万人の組合員を代表する労働組合が7月4日(月)に全国規模のストに入った。ヨハネスブルグ、ポート・エリザベス、ケープタウンで集会が開かれた。

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南アフリカ南アフリカ全国金属労組(NUMSA)と南アフリカ鉄鋼・エンジニアリング産業連盟(SEIFSA)との賃金交渉が決裂した。使用者側が、7%の賃上げ提示を引き上げること、NUMSA組合員が働く企業で人材斡旋会社の利用禁止を検討することを拒否したためである。

南アフリカのナショナルセンターCOSATU(南アフリカ労働組合会議)は、人材斡旋会社の利用禁止というNUMSAの主な要求を支持している。COSATUの推計によると、南アフリカ共和国では労働者の3分の1以上が契約労働者であり、人材会社や派遣会社を通して職を得ている者が非常に多い。

NUMSAのストが始まったのは7月4日(月)、プラスチック加工業者協会によるスト禁止の差し止め命令の申請が、労働裁判所によって却下されたあとのことである。

SEIFSAはストに対応して、さまざまな企業でロックアウト開始を通告した。イルヴィン・ジムNUMSA書記長は、7%では労働者にとって実質的な賃上げにならないと述べた。NUMSAは、7月1日から2年間にわたって全労働者の賃金を一律13%引き上げ、一般的な労働条件を改善するよう要求している。

ユルキ・ライナIMF書記長は月曜日にスト中の労働者に語りかけ、労働者の要求は妥当かつ必要なものだと述べた。「南アフリカの金属労働者は全世界的危機の際に犠牲を払った。今度は反撃する番だ。IMFは、不安定雇用ではなく生活賃金とディーセント・ワークを求めるNUMSAの取り組みを全面的に支援する」

NUMSAは、使用者が提示した3カ年ではなく2カ年の賃金協約、全労働者を対象とする丸1日の医療検査、5日間の家族休暇、20%の夜勤手当も要求している。

ズウェリンジマ・バビCOSATU書記長は次のように述べた。「このストがたった3日か4日で終わると考えているとしたら、とんでもない大間違いだ。使用者は13%の賃上げに対応する余裕がある」

使用者側の要求は、人材斡旋会社を通して作業を外部委託する権利の継続、極めて低い新たな初任給、40時間ではなく45時間の週労働時間、従業員数50人未満の企業へのルール適用免除である。

[2011年7月6日――ライナー・サンティ]