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ノー・レモン・リベリアで組織化に成功

リベリアの加盟組織、金属・機械・電機・通信・関連労組(MMECAWU)は7月22日、工場レベル選挙で承認を勝ち取り、オートモーティブ・マネージメント・サービスの子会社、ノー・レモン・リベリアの団結権を求める5年間の闘いが終わった。

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リベリアノー・レモンは5年前にリベリアで事業を開始した際、苦情処理委員会を設置したが、同委員会は経営側だけで構成され、労働者代表が参加していなかった。この委員会は労働問題の処理を委ねられ、組合による組織化を妨害した。MMECAWUは労働省に苦情を申し立て、結社の自由に関する国際条約の実施を要請した。

ノー・レモンは組合を相手取って訴訟を起こし、「オルグが不法に工場に立ち入った」と申し立てたため、状況が悪化した。その結果、長期に及ぶ闘争が始まったが、労働省が介入し、関係者全員が社会的対話の実施に合意したのち、会社側が訴訟を取り下げ、闘争は終了した。

アブラハム・ニメネMCCEAWU書記長によると、ノー・レモンの労働条件は特に安全衛生に関して、リベリア労働法の基準も国際基準も満たしていない。書記長は同社の雇用を不安定労働と表現した。試用期間は労働法で3カ月と定められているにもかかわらず、同社では13カ月にも及ぶ。ノー・レモンはリベリアで国連代表部の保有車両の保守・修理契約を獲得しており、労働者の権利や労働条件に関するマイナスの評判が将来そのような契約に悪影響を及ぼし得ることを考慮すべきだ、と書記長は付け加えた。

同労組は3地域でノー・レモン労働者300人の代表権を勝ち取っており、団体交渉アプローチを練り上げるために他社の指導的労働者にも接触している。
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[2011年8月2日――アイシャ・バハドゥール]