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グルジアの鉱山・金属労働者がユーロエイジアン・スチールズで組合権を獲得

中央アジアの国グルジアのICEM加盟組織、冶金・鉱山・化学産業労組は、同国の鉄鋼労働者の尊厳と雇用権を取り戻そうとしている。8月2日、クタイシのユーロエイジアン・スチールズ代表取締役に標準を大幅に下回る労働条件に関する苦情が正式に提出されたあと、会社側は同労組を労働者400人の代弁機関として承認し、問題解決プロセスを開始することに同意した。

グルジア過去2年間、組合側は直接行動によってグルジアで積極果敢に勧誘活動を進め、何千人もの鉱山・金属労働者に労働権を与えることに成功した。

今回、ユーロエイジアン・スチールズ代表取締役は、同労組のタマズ・ドラベリゼ会長に「労働組合に加入するという労働者の決定を尊重する」と語り、自らが選んだ組合組織に加わることは労働者の権利だと強調した。冶金・鉱山・化学産業労組は8月6日、組合委員会のメンバーとなる労働者14人の名簿を提出した。ドラベリゼ会長によると、その狙いは経営陣と政府当局者の両方に対し、名簿に記載された各人が合法的な職場代表であり、解雇や懲戒、職務妨害の画策は万人の権利の侵害になることについて、あらかじめ警告することである。

冶金・鉱山・化学産業労組はICEMとグルジア労働組合総連合(GTUC)の助けを借りて、同国で労働者の権利を守る勢力としての地歩を急速に固めている。今年すでに、同労組はジオ・コールの鉱山労働者1,500人の承認を勝ち取り、その後、団体交渉で大幅な賃上げを達成した。その詳細はICEM報告書に記載されている。

そして2010年春、同労組はICEMおよびGTUCとともに、ゼスタフォニ・フェロアロイズとグルジアン・マンガンの鉱山で働く労働者5,800人の組合権と公正な協約を勝ち取った(この件に関する要約を読むにはここをクリック)。どちらの闘争でも、労働者は組合承認と賃金・給付増額を獲得するためにストを実施した。

詳しくは下記のICEMウェブサイトを参照:
http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/4606-Georgian-Mine-Metalworkers-Win-Union-Rights-at-Euroasian

[2011年8月15日――ICEM]