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カナダCAWがサンドビック・メタルズで27日間のストに勝利

カナダ自動車労組(CAW)第2228支部の組合員157人全員が連帯と頑強な決意によって固く団結し、このほどカナダで協約に関する譲歩を回避した。8月8日、組合員はスウェーデンの大企業サンドビックの子会社、サンドビック・マテリアルズ・テクノロジー・カナダとの3年協約を賛成80.6%で承認し、7月13日に始まったストが成功裏に終了した。

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カナダCAW組合員は8月9〜10日に、年金の減額、生計費(COLA)の引き下げ、協約条文の削除という会社側による7月中旬の「最終かつ最善の提示」を上回る成果を達成し、オンタリオ州アーンプライアの工場で職場に復帰した。サンドビックは7月29日の交渉で当初案にいくつか修正を加えたが、CAW組合員はその変更を不十分とみなして拒否した。同社は8月前半に交渉の席に戻り、旧労働協約を基本的にそのまま残す修正を増やした。
COLAと雇用保障、年金給付に変更はない。加えて、給付もいくつかの点で改善され、レイオフに関する協約条文が強化された。また、3年目の初めに1%の賃上げも実施される。

「工場設立から30年以上を経て初めて実施されたストライキで、組合員が力強く支援してくれたことに頭が下がる思いだ」とCAW東オンタリオ地区責任者のハリー・ガドバンは述べた。第2228支部長のデリク・モズリーは次のように語った。「組合員からの揺るがぬ支持と全国組合からの支援がなければ、このような成果は達成できなかっただろう」

「組合員が連帯して譲歩に抵抗し、交渉による解決に至るまで頑張り通したことを誇りに思う」
8月8日の協約承認後、ある組合員は第2228支部のブログで次のように述べた。「全員が毅然とした態度で職場に復帰できた。私たちは経営陣に、『会社側の最終提示を受け入れず、自分たちの条件を固守する』というメッセージを送った。言葉では表現できないほど誇りに思っている」

アーンプライアのサンドビック・マテリアルズ・テクノロジーは、原子力、航空宇宙、石油・ガスの各産業で使われるステンレス鋼やニッケル合金の特殊管材を製造している。

このICEMニュースリリースはICEMウェブサイトでも閲覧可能
http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/4609-Canadian-Auto-Workers-Win-27-Day-Strike-at-Sandvik-Metal

[2011年8月15日――ICEM]