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韓進労働者とKMWUが闘いを継続

韓進重工業は巨額の利益を上げ、所有者と上級経営陣に大きな配当とボーナスを支払っていながら、協約に違反して解雇を主張している。KMWUは労働者の利益を保護するために闘い続けている。8月27〜28日にソウルで、「もう1つの世界は可能だ!」をテーマとして希望のバス集会が計画されている。

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韓国韓進重工業グループは先ごろ、韓進造船所で労働者400人を解雇すると発表した。同社は解雇の脅しによって230人を「希望退職」に同意させ、最終的に、本人の意志に反して、また協約にも違反して170人を解雇した。そのうち何人かは韓進の賃金一括提案を受け入れたが、引き続き闘いを支援し、復職を期待している。しかし会社側は、それらの労働者は権利を放棄したと主張している。
議会審理

8月18日、韓進の大量解雇に関する議会審理が行われた。韓国国会が財閥系企業の会長を議会の委員会に呼び、自社の行動について説明させたのは、14年ぶりのことだった。チョ・ナムホ韓進重工業会長は聴聞会で、当初からの立場を頑なに主張した。

国会議員は韓進重工業グループ会長に対し、170人の解雇を撤回するか、少なくとも同社の賃金一括提案を受け入れなかった94人の労働者について解雇の撤回を再検討し、解決策を見つけるために組合と時間制限なしの討議に入るよう要求した。しかしチョ会長は、要求の受け入れを拒否した。

聴聞会後、KMWUは態度を硬化させた。KMWUはチョ会長に問題解決を要求するのではなく、今度は政府に対し、大量解雇の正当な理由を国会で具体的に説明できなかったことを理由に同会長を告訴するよう求めている。
希望の集会

8月20日にソウルでKCTUの「反労働者的で韓国財閥重視の政府の政策に反対し、李明博政権に抗議する全国労働者集会」が開かれ、約1万人の労働者と支持者がデモ行進した。学生と市民団体、それに一般市民も、夜を徹した2日間の希望の集会に参加した。機動隊が約3時間にわたって集会参加者の通行を妨害した――参加者はソウル広場に入れるようになるのを待つ間、街頭で自発的な集会を開いた――が、この行事を阻止することはできなかった。韓国の野党6党の指導者は労働者への支持を表明した。

ソウルでの第4回「希望のバス」集会

KMWU組合員は8月27〜28日にソウルで、「もう1つの世界は可能だ!」をテーマとして第4回希望のバス集会に参加する。

支援方法!

リンクをクリックしてメールを送り、韓国大統領にしかるべき措置を要求のこと:
http://www.labourstart.org/cgi-bin/solidarityforever/show_campaign.cgi?c=1046

関連リンク:
Struggle intensifies at Hanjin shipyard in Korea


[2011年8月26日――ライナー・サンティ]