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スズキ3工場がマルチ・スズキ連帯ストを実施

スズキ・パワートレイン・インディア、スズキ・キャスティングスおよびスズキ・モーターサイクル・インディアの労働者が前例のない連帯行動を実施し、マルチ・スズキ・インディア(MSIL)の労働者を支持して9月14日午後から座り込みストを始めた。どの工場もハリヤナ州のグルガオン・マネサール地帯にある。

インドスト中の労働者は、自動車製造工場MSILにおける紛争の早期解決を要求しており、勤続年数が4年を超える臨時労働者の正規雇用化と待遇改善も求めている。スズキ・パワートレインはマネサール工場で3,000人以上の労働者を雇用し、MSILに供給するためのディーゼルエンジンとトランスミッションを製造している。スズキ・キャスティングスの労働者は約1,000人で、スズキ・モーターサイクル・インディアは工場で2,000人の労働者を雇用している。

MSIL経営陣は9月13日、「善行誓約書への署吊を拒否した労働者と入れ替えるために約100人の正社員を採用した《と発表した。同社は、労働者といっさい対話しないという強硬な姿勢を取り続けている。労働者は善行誓約書に署吊しなければならず、署吊しない限り会社施設への立ち入りを許可されない。MSILは引き続き労働者を採用している。同じ日に同社は、監督者3人と労働者1人を攻撃したとして、さらに5人の労働者を解雇した。これにより、解雇された労働者の総数は28人になり、34人が停職処分を受けている。

9月12日、MSIL労働者約2,500人とジャワハルラル・ネルー大学の学生50人が、グルガオンのハリヤナ州政府出張所で集会を開催、ハリヤナ州副長官補佐のV・K・フーダ氏と会談し、要求書を提出した。労働者は、以下の要求が満たされれば職場に復帰する意思を表明している。

●「善行誓約書《の撤回
●解雇・停職処分を受けた労働者全員の復職と、すべての起訴状の取り下げ
●新組合の承認

この動きと関連して9月13日、自動車部品メーカーのムンジャル・ショーワのマネサール工場で働く労働者もストに入り、5年間の訓練を受けた臨時労働者の正規雇用化と特定の福祉措置を要求、同日夜に労使が合意に達した。


関連リンク:
Maruti - Suzuki workers struggle for trade union rights
Maruti-Suzuki workers in India fight for their union


[2011年9月15日 G・マニカンダン]