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ラテンアメリカ・カリブ海地域でIMFフォーラム開催――労働組合活動におけるコミュニケーションの役割

9月8〜9日にブラジルでラテンアメリカIMF広報担当者フォーラムが開催され、代議員は加盟組織間の情報交換体制を整えた。

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ブラジルIMFは9月8〜9日にブラジルのサンパウロで広報担当者フォーラムを開催し、労働組合活動における広報の役割について重要な討議を実施した。この会合には、ホルヘ・アルメイダIMFラテンアメリカ・カリブ海地域代表、IMFに加盟する全国金属産業労働組合総連合(CNTM-FS)のモニカ・ベローゾ会長、同じくIMF加盟組織である全国金属総連合(CNM-CUT)のバルター・サンチェスが出席した。

会合出席者は、ブラジルの加盟組織の広報部代表や、他のラテンアメリカ諸国のIMF加盟組織――ASIMRA(アルゼンチン)、FETRAMECOLおよびUTRAMMICOL(コロンビア)、FTC(チリ)、FENAMEPSICOP(ペルー)、メキシコ――の代表である。

代議員は所属組合の情報・広報活動について報告し、IMF代表が現在のIMFの広報経路と、この地域における新しいグローバル・ユニオン・フェデレーションの計画について概説した。

バルター・サンチェスが開会の辞を述べ、「国内メディアはエリート層と政府・使用者に支配されているため、労働者が自前のメディアを持つことが重要だ《と指摘した。「支配的なメディアは私たちにとって野党のようなものだ《とサンチェスは述べた。モニカ・ベローゾが、組合はコミュニケーションの可能性を実現し、「各加盟組織の戦略、闘争、広報媒体を強化しなければならない《と語った。

このフォーラムの会合は、「関連組合の指導者に広報の重要性と労働組合行動におけるその役割を認識させる《という課題に取り組むうえで重要だ、との点で代議員の意見が一致した。代議員は、情報交換を促進して労働組合行動における広報の利用を促進するために、ネットワークを構築することも決定した。

フォーラム2日目、代表団がサンベルナルド・ド・カンポの労働者専門テレビ局(TVT)を訪問した。TVT側は代議員を案内して設備やスタジオを見せ、同局の活動について説明してくれた。

IMFの評価によると、広報担当者フォーラムは充実した専門的な討議を促進し、新たな広報経路を開くとともに、広報・情報活動に対する組合幹部の興味を呼び起こした。これはメディアの利用や組合員とのコミュニケーション方法に関して地域の組合間に見られる格差を縮小するうえで役立つ、とIMFは期待している。

[2011年9月12日 バレスカ・ソリス]