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サンパウロの金属労働者が賃上げを獲得

サンパウロ市とモジダスクルゼスの金属労組が、賃上げについて4つの使用者グループと合意した。サンパウロ州金属労連は、この協約を同州のすべての金属労働者に広げようとしている。

ブラジル: サンパウロ州の「労働組合の力《加盟組合の金属労働者は11月7日にストに入ることになっていたが、組合が4つの使用者グループと10%の賃上げに合意したため、ストは中止となった。

この協約は金属労働者の80%を対象としており、組合の経済顧問によると、3%以上の実質賃上げとなる。協約は、グループ3(自動車部品)、グループ2(SINDIMAQとSINAEES――機械および電機・電子)、鋳造グループ、グループ19-3(鉄類、非鉄金属機器、メタル・フレームなど)で締結された。適用対象は、サンパウロ市、モジダスクルゼス、ポア、ビリチバ・ミリン、グアラレマの金属加工会社の従業員である。

「交渉は順調に進んでおり、サンパウロ州使用者連盟(FIESP)率いる他の使用者グループ(グループ10を含む)とも協約を締結するつもりだ。合意に至らなければ、会議での決定に従って関連グループの工場で操業を停止する《とサンパウロ・モジダスクルゼス金属労組の会長で交渉委員会メンバーのミゲル・トーレスは述べた。

「世界的な危機の影響で交渉が難航したが、行動を起こしたおかげで成果を確保することができた。今度は、すべての金属労働者に同じ協約を広げるために圧力をかけていく《とサンパウロ州金属労連のクラウディオ・マグラオ会長は述べた。

11月1日までに完了することになっていた年次交渉の対象は、「労働組合の力《、金属労働者総連合CNTM(IMF加盟組織)およびサンパウロ州金属労連の傘下組合に加入している同州の労働者80万人だった。サンパウロ・モジダスクルゼス金属労組が代表する地域には、約26万人の金属労働者がいる。

IMFは、まだ協約を締結していない残りのグループにおける事態の展開を見守っており、紛争や必要な連帯行動について絶えず組合員に情報を提供していく。

[2011年11月9日 バレスカ・ソリス]