IMFニュース・ブリーフス

自動車労働者が世界的なネットワークを構築

IMF自動車ワーキンググループは、10月31日から11月4日までインドのチェンナイとプネーで会合を開いた。91人の組合代表が、世界中で労働組合権を獲得するための戦略、グローバル労働組合ネットワークを強化する方法、インドの自動車労働者との協力について議論した。

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インド: 世界中のすべての主要自動車会社を代表するIMF加盟組織がインドのチェンナイとプネーで会合を開き、多国籍自動車会社で組合ネットワーク機構と国際枠組み協約(IFA)を促進した。インドの労働組合との協力関係強化が主な焦点だった。

ボブ・キング自動車産業部会長は、フォード・インドが労働組合権の承認を渋り、上安定労働者を大量に採用していることに深刻な懸念を表明し、「世界中で調整されたグローバルな戦略と非暴力の直接行動が、公正を獲得する鍵だ《と述べた。

EMFのクリスチャン・ブルンクホルストが、「国際労働組合はネットワークを超えて活動し、国際金融部門の規制など、一般的問題や政治問題について意見を表明すべきだ《と述べた。

IMF自動車産業部会のヘルムート・レンゼが、フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMW、PSA、ルノーのような大手自動車会社でネットワークの構築が大きく進展していると述べた。加えて、GMとフォードでもネットワーク構築に向けて措置が講じられている(IFAが計画されている)。フィアット/クライスラーの既存ネットワークは今年、初会合を開いた。来年は、ボッシュ、トヨタ、日産、現代・起亜で、インドの組合員も参加するネットワーク会合が計画されている。

UAWのデニス・ウィリアムズが、ダイムラー、フォルクスワーゲン、BMWの従業員代表委員会について報告し、IGメタルによる強力な支援に感謝した。また、自動車総連にも今後数年間に同様の支援を期待した。

タタ・モーターズのラジェッシュ・ナイールが自動車市場の詳細に渡る分析と将来の見通しを発表し、タタ社会科学研究所のシャリット・ボウミック教授がインドの社会・経済情勢に関するプレゼンテーションを行った。オプション・ポジティブのアービンド・シュロウティが労働者に対し、産業民主主義と参加権を求めて闘うよう求めた。

インドのIMF加盟組織INMF、SMEFIおよびWPTUCの幹部が全国的な視点から労使関係について説明し、統一労働者連盟(SEM)の指導者がプネー地域に関する見方を示した。

スドハシャン・ラオ・サルデIMF南アジア事務所代表がインド自動車産業の課題を発表し、インドの組合代表がフォード・インド、ゼネラル・モーターズ、現代、マルチ・スズキに関する企業レポートを発表した。国際代議員46人を含む合計91人の代議員が参加した。次の自動車作業部会はロシアで開かれる。

[2011年11月8日 スドハシャン・ラオ]