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フィリップス労組がグローバル化

フィリップスの労働者を代表する組合は、同社とサプライヤーで労働問題に取り組むために世界的なネットワークの結成を決定した。

オランダ: 11月23〜24日に、フィリップスとサプライヤー企業の組合代表がフィリップスの本国で会合を開き、協力関係を強化してグローバル労働組合ネットワークを構築する方法について議論した。本国の組合であるFNVとIMFが主催したこの会合で焦点となったのは、フィリップスの労働者にとって重要な問題をめぐり、さまざまな労働組合の間で継続的かつ持続可能な情報交換を確保するために、組合が実施できる具体的な行動だった。

フランス、ベルギー、オランダ、ブラジル、フィリピン、ドイツ、ルーマニア、シンガポールから集まった代議員が、世界中のフィリップス労働者が直面している多くの問題に関する情報を共有し、諸問題に立ち向かうために労働組合の力を強化するうえで労働組合ネットワークが果たすことのできる役割について討議した。かなり長期にわたって引き続き労働者に影響を及ぼす大きな問題は、白熱灯からLEDへの段階的な移行である。この移行は避けられないが、その速度と規模は予測できないため、フィリップス・ライティングの労働者は特に先行き上透明な状況にある。労働組合との協議なしで投資家向けに作成されたフィリップス・ウェブサイトからの情報によると、同社はフィリップス・ライティング工場の数を2011年の70から2015年にはわずか46に減らす予定だ。フィリップスのその他の部門でも外部委託や投下資本の引き上げが急ピッチで続いている。

この会合では、フィリップスの全組合との接触、情報交換の開始をはじめ、ネットワーク開発の初期の目標がいくつか決定された。ネットワークの目的を説明する文書を作成し、フィリップス社内で広く回覧する予定である。会合では、ネットワークがよりしっかりと確立されたら共同で実施できそうな活動についても議論した。その中で、未組織労働者の組織化を重視すべきである。

[2011年11月25日 ジェニー・ホールドクロフト]