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インドネシアの組合、成長を目指して協力関係を構築

インドネシアのIMFインドネシア・プロジェクト会合で、現地の組合幹部は協力と重点的組織化が成長をもたらしたことを説明した。この会合は、SASKの支援による3カ月プロジェクトの一部だった。

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インドネシア: ジャカルタのIMF中央委員会をわずか数日後に控えて、FSPMIとロメニックの組合幹部が、3カ月のSASKプロジェクトの結果、2,000人を超える新規組合員が加入したことを報告した。プロジェクト期間が短かったことを考えれば素晴らしい成果だが、当初の目標は新規組合員6,000人の勧誘だった。インドネシアは1万7,000の島々で構成され、両組合の説明によると、目標に届かなかった大きな原因は、新しい地域で活動を定着させるのに時間を要することだ。両組合は、新しい地域ですでに地歩を固めているため、今後はもっと簡単に新規組合員を引きつけ、より速いペースで成長できると考えている。

この3カ月プロジェクトは以前のIMF4カ国会合で立案され、この会合ではインドネシア、フィリピン、タイおよびベトナムで労働組合運動を強化するために一連の行動規範が採択された。この行動規範の基礎となる戦略は、地方・全国・世界レベルにおける組合の強化である。

両組合はプロジェクトの一環として、組織化だけでなく協力強化も促進した。了解覚書を交わし、どう協力していくか、紛争が発生した場合にどうやって解決するかを定めた。新たなレベルの協力の実例として、先ごろ議会を通過した社会保障法案を支援して実施された活動が挙げられる。この業績は両組合が一致協力することの重要性を浮き彫りにした。

「結果志向の地域活動を実施していきたい。目的と測定可能な目標の設定が、活動の効果を確認する唯一の方法だ《とユルキ・ライナIMF書記長は語った。

参加者は3カ月プロジェクトの結果を見直しただけでなく、さらに3年にわたってプロジェクトを継続する可能性についても討議した。両組合は、成長と、組織の持続可能性に影響を与える構造的問題への取り組みを、あらゆる新規プロジェクトの中心に据えることに合意した。

取り組むべき1つの問題は、組合費徴収と新規組合員の紊入額である。両組合は、この問題に対処するために独自の戦略を立てている。だが、発展途上経済の他の組合もすでにこの問題に取り組んでおり、他国から学ぶ機会があるかもしれない。

会合の結果、2012〜2014年のプロジェクト案をさらに練り上げることが約束された。この将来のプロジェクトは、インドネシア全体で組合運動を強化するために、意欲的な成長目標を掲げ、FSPMIとロメニックとの現行の協力関係を足場に前進し、LEMなど他の組合連合団体と協力する可能性を探る予定である。

[2011年12月5日 ロブ・ジョンストン]