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パキスタンで組合幹部6人に490年の実刑判決

国際繊維被朊皮革労組同盟は、パキスタンで有罪判決を受けた6人の労働組合指導者を支援してキャンペーンを開始した。

パキスタン: パキスタン政府は2010年に最低賃金の17%引き上げを発表した。この決定を受けて、労働者カウミ運動(LQM)は2010年7月に引き上げ実施に向けて使用者側と交渉に入った。3週間後、使用者側は組合の要求を拒絶し、賃上げを拒否した。使用者に対する圧力を強めるために、ファイザラバード周辺地域で10万人の労働者がストに入った。平和的な行動であったにもかかわらず、スト参加者は工場所有者が雇った暴漢に攻撃され、撃たれたり殴られたりした者もいた。

スト実施中に衝突が発生したあと、使用者はテロ行為でLQM組合幹部を告発した。その後、6人の幹部が地元警察署で逮捕された。その6人は、アクバル・アリ・カンボー、ババル・シャフィク・ランドハワ、ファザール・エラヒ、ラナ・リアス・アーメド、ムハンマド・アスラム・マリク、アッスガール・アリ・アンサリである。このうち4人は2010年7月に逮捕され、残りの2人は2011年7月に同じ容疑で逮捕された。一連の逮捕と有罪判決を正当化する合法的な証拠がなかったにもかかわらず、2011年11月上旬、パキスタンの反テロ裁判所は組合幹部6人にテロ攻撃の罪で懲役490年の刑を言い渡した。

IMFは、投獄された組合幹部の釈放を求めて国際繊維被朊皮革労組同盟(ITGLWF)が開始したキャンペーンを支援しており、加盟組織に対し、下記宛に抗議の書簡を送って支援するよう呼びかけている。
パキスタン政府:publicmail@president.gov.pkpspm@pmsectt.gov.pknsethi@pmsectt.gov.pk
パキスタン最高裁判所:mail@supremecourt.gov.pk

パキスタン当局に抗議のメールを送って労働者を支援するには、レイバースタートのキャンペーン「パキスタン:今すぐ労働組合幹部を釈放せよ《を参照。

[2011年12月2日 アレックス・イワーノウ]