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死亡事故ゼロが依然アルセロール・ミッタルの目標

アルセロール・ミッタルの合同グローバル安全衛生委員会(JGHSC)は、2011年に実績が改善したとは言え、2012年もさらに努力を強化する計画を立てている。

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スペイン: 1月18〜19日にスペインのアビレスで開かれた年次計画会合の中で、アルセロール・ミッタルJGHSCの労使メンバーは同社の2011年の安全衛生実績を見直した。全体的な改善は達成されたが、残念ながら死亡事故ゼロの目標は達成できなかった。JGHSCは、2012年にさらに実績を改善する方法について議論した。

1つの取り組みは、世界中で地方合同安全衛生委員会メンバーを対象に全社調査を行い、委員会がどのように効果を上げているか調べることである。調査の結果に基づき、2012年第3四半期に開かれるグローバル安全会合の議題を立案する。全体的な目標の一環として、会合参加者に何らかの準備作業を行うよう求める。

ロブ・ジョンストンIMFエグゼクティブ・ディレクターは次のように述べた。「同社における死亡事故防止は改善に向かっているが、まだまだ先は長い。今日現在、死亡事故はゼロであり、年末にもゼロのままであることを願っている。私たちは労働組合との協力が安全実績にプラスの影響を与えることを証明した。もっと多くの企業が前向きに取り組んで同様のアプローチを受け入れれば、ずっと多くの労働者の命を救うことができるだろう」

同委員会は、2012年に南アフリカ、カナダ、ウクライナおよびアルジェリアで査察を実施することも決定した。現在、各現場に日程を提案しているところだ。2011年に視察した現場のフォローアップ視察も行い、その後の進展を調べる。

アビレスのアルセロール・ミッタル現場の視察が実施された。この現場は4,000人の労働者を雇用しており、うち約6割がブルーカラー、4割がホワイトカラーで、ブルーカラー労働者の約8%が女性だ。この工場は組合組織率が高く、UGTとCCOOが最大組合である。地方合同安全衛生委員会の経営側代表と組合側メンバー約20人が、質疑応答セッションに出席した。議題は、事故報告や現在の欧州危機における資本支出の利用可能性をめぐる懸念などだった。

この工場自体の維持管理は非常に高い水準に保たれている。他の現場でも、いくつかのベンチマーク案を実施することができるだろう。JGHSCが確認した改善の余地のある分野は、防火設備やトイレ設備だった。塗料噴霧への曝露による危険性をさらに評価すべきだ。

[2012年1月24日 ロブ・ジョンストン]