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スウェーデンIFメタルのステファン・ロフベンが党首に就任

35万5,000人の組合員を擁するIFメタルのステファン・ロフベン会長が、1月21日に辞任したホーカン・ユーホールトの後任としてスウェーデン社会民主党の党首代行に選出された。

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スウェーデン: スウェーデン社会民主党は1月27日、まずは2013年の定期党大会までを任期として、ロフベンがスウェーデンの主要野党である同党の党首に就任することを確認した。

1957年生まれのロフベンは、2005年からスウェーデンの金属・産業労組IFメタルの会長を務めている。1979年にスウェーデン北部エルンシェルツビクのヘグルンド&ゾナーで溶接工として働き始めた。2007年11月、IMF執行・財政委員会の新メンバーに就任、2009年のIMF大会で再選された。

スウェーデンでは2014年9月14日に議会選挙が予定されている。

「労働組合での堅実な経験に基づき、ステファンは社会民主党にとって優れた指導者となり、政策に強さと安定性を与えてくれるだろう」とアンデシュ・フェルベIFメタル副会長は述べた。

ロフベンはIFメタル組合員へのビデオ・メッセージで、会長として活動できたことに感謝し、「この組合の会長であることを常日ごろから誇りに思ってきた」と述べた。また、引き続き組合員資格を保有し、常に誇りを持って組合員証を携行すると語った。

「自分のルーツ、勤労生活や福祉に関する今の考えを持ち続ける。党首就任によって、労働者、特にIFメタル組合員のためにその考えを促進するうえで、新たな可能性を手に入れることになるだろう」

「スウェーデン国民全員のために強力な良き社会を目指して一致協力することが重要だ。現在のスウェーデン社会は、すべての市民の潜在能力を活かしてはいない。教育と開発があまりにも遅れており、失業が多すぎる。したがって私の主な任務の1つは、万人のために完全雇用と人間開発を目指して努力し、一人一人の可能性を実現して一緒に強力な社会を創り出せるようにすることだ」

そのような社会の実現には連帯が必要であり、人々が団結して助け合い、すべての人々を等しく尊重する必要がある、とステファン・ロフベンは述べた。「そうすれば、すべての人々が真の自由を達成することもできる」

「IMF関係者にとってはほろ苦いニュースだ。ステファンは広く尊敬されてきたIMF執行委員であり、グローバルな連帯と社会的公正の実現に真剣に取り組んできた。国民とともにスウェーデン社会を築き上げた社会民主党を主導し、さらに向上させていくうえで、ご成功をお祈りする」とユルキ・ライナIMF書記長は述べた。

最新情報:IFメタル執行委員会は2012年2月1日、2014年の大会までアンデシュ・フェルベをIFメタル会長に任命することを決定した。アンデシュは2006年からIFメタル副会長を務めており、長年にわたってIMFと協力してきた。

関連リンク:
Stefan Lofven (pdf)


[2012年1月30日 ライナー・サンティ]