IMFニュース・ブリーフス

トルコのトレックスタで続く労働権侵害

トルコの製造会社トレックスタで労働権侵害が続いている。9人の労働者が、トルコの国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)加盟組合デリ・イスへの加入を理由に解雇された。

photo
トルコ: トレックスタでは、2月15日に3人、2月17日にもさらに6人の労働者が解雇された。解雇された労働者は、国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)傘下の所属組合デリ・イスとともに、2月15日から工場前で抗議している。

トレックスタはトルコの製造会社で、ブラックベリーやノキア、iPhoneなどの国際会社向けに携帯電話カバーを生産している。トレックスタの組合員は組合活動や組合加入を理由に解雇され、他の労働者は組合に加入しないよう経営側に脅されている。欧州繊維被服皮革労連(ETUF-TCL)とITGLWFは、この事件に関してデリ・イスを支援している。

2011年11月、IMFの依頼でノキア代表がトレックスタを訪問し、労働権侵害を調査した。侵害が続いているため、デリ・イス組合員は、ノキアが介入して労働者を支援し、トレックスタ経営陣が組合を承認して不当解雇された労働者を復職させるまで、同社への注文を控えるよう再び要請している。IMFはデリ・イスの要請に応じて2月22日にノキアに書簡を送り、トレックスタの状況をフォローアップするよう求めた。

[2012年2月22日 チェリッセ・フレドリクス]