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パスタ・デ・コンチョス事故の公正な裁きを求める運動が6周年

2月19日、メキシコの結社の自由を擁護する行動週間が始まった。メキシコシティーの中央広場で式典が開かれ、この日にパスタ・デ・コンチョス鉱山の崩落で亡くなった65人の鉱山労働者を追悼した。

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メキシコ: 2月19日は鉱山労働者の遺族にとって、グルーポ・メヒコが所有するパスタ・デ・コンチョス鉱山に今なお埋もれている63人の遺体を収容しようとする闘いの6周年記念日だった。メキシコの独立労働組合と国際労働組合運動は国際人権・労働権組織とともに、メキシコ政府に対し、職場の安全を改善して結社の自由を守るよう要求している。

2006年2月19日午前2時20分、パスタ・デ・コンチョス鉱山の第8立て坑が崩落し、65人の鉱山労働者が閉じ込められた。回収された遺体は2体だけだった。この日は、メキシコ全国鉱山労組(SNTMMSRM)とナポレオン・ゴメス・ウルティアを含む同労組指導者に対する迫害キャンペーンが始まった日でもあった。この悲劇を引き起こした責任者はまだ1人も法に基づいて裁かれておらず、メキシコの鉱山ではその後もさらに多くの労働者が亡くなっている。

2月19日の行動デーは感情に訴える象徴的な行動だった。午前2時から午後12時までメキシコシティーの中央広場で、亡くなった鉱山労働者のための集まりが開かれた。彼らがまだきちんと埋葬されていないことを思い出させるために、犠牲者のヘルメットの横に、それぞれの名前を書いた63本の木製十字架が並べられ、あたり一帯がキャンドルで照らされた。

参列者は政府とグルーポ・メヒコに対し、犠牲者の遺体を収容するよう求め、それが技術的に可能であることを思い出させた。

ホルヘ・アルメイダIMFラテンアメリカ・カリブ海地域代表が式典に出席し、鉱山労働者による要求へのIMFの全面的な連帯を伝えた。アルメイダは、「この行事を皮切りに、メキシコの鉱山労働者とその基本的権利を擁護して世界中で6日間の行動デーと闘いが始まる」と述べ、鉱山労組指導者のナポレオン・ゴメス・ウルティアと、メキシコ政府および無責任な企業による労働者の迫害をやめさせるための闘いに対し、IMFの支援を改めて表明した。

アルメイダは、この行動週間にグローバル・ユニオン・フェデレーションが参加することを強調した。例えば、2,000万人の組合員を擁する国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、アメリカとカナダの全米鉄鋼労組(USW)、組合員数1億5,700万人の国際労働組合総連合(ITUC)である。アルメイダは、「メキシコの鉱山労働者の意見や要求を世界中で主張する予定であり、鉱山労組に対する政治的迫害をやめさせるための闘いにおいて、労働組合は無条件の国際連帯を提供している」と述べた。また、ナポレオン・ゴメス・ウルティア会長の速やかな帰国への支援も表明した。

IMFは、メキシコ、カナダおよびアメリカの3カ国連帯同盟が行動週間の一環として2月21日に開催する国際連帯会合にも出席する。ユルキ・ライナIMF書記長が録音メッセージで出席者に挨拶し、IMFの地域代表も演説する予定である。

関連リンク:
Affiliates mobilize for Freedom of Association in Mexico


[2012年2月21日 バレスカ・ソリス]