IMFニュース・ブリーフス

南アフリカで人材斡旋会社に抗議してスト

南アフリカ32都市の中心部で、黄色と赤の服を着た20万人以上の労働者が街頭デモを繰り広げ、人材斡旋会社に対して桁外れの規模で労働者の力を見せつけた。

photo
南アフリカ: 南アフリカ労働組合会議(COSATU)は2012年3月7日、電子料金徴収システムと人材斡旋会社に抗議するゼネストを組織し、大成功を収めた。

ツウェリンツィマ・バビCOSATU書記長はヨハネスブルグに集まった数万人の聴衆を前に、この抗議行動は行進ではなく「労働者によるヨハネスブルグ市の占拠」だと述べた。南アフリカの組合は、人材斡旋会社の利用に終止符を打とうと決意している。「これは階級間の闘い、階級闘争だ。人材斡旋会社は雇用を生み出さず、ディーセント・ワーク・アジェンダを台無しにしている」とバビは述べた。

南アフリカ全国金属労組(NUMSA)のイルヴィン・ジム書記長は、東ケープ州イースト・ロンドンで数千人のスト参加者を前に演説した。「ディーセント・ワークは権利だ。人材斡旋はまさに奴隷制度のようなものであり、労働者階級に重大な課題を突きつけている。私たちから雇用を奪っており、私はそれに抗議している。断固とした態度を取って、人材斡旋を永久に禁止しなければならない」

このストは電子料金徴収システムに抗議することも狙いとしていた。これは今年4月にハウテン州で実施予定の有料道路システムで、バビの言葉を借りれば「新アパルトヘイト」だ。交通費の上昇で国民、特に貧しい労働者階級の移動が制限されるからである。

労働者はこの問題に関して再び行動を起こす用意がある、とバビは警告し、「当局がこのシステムを推進するのであれば、ここにいる人々全員、いやそれ以上の人々をヨハネスブルグのハイウェイに結集させる」と述べた。「そのときに公道を通る料金の支払いを要求されたら、ちょうどアパルトヘイト・システムを廃止に追い込んだように、このシステムも廃止させる」

人材斡旋会社と電子料金徴収システムに対する抗議行動は幅広い大衆の支持を得ており、多くの市民社会グループと南アフリカ庶民が明確にストを支持した。

[2012年3月8日 アイシャ・バハドゥール]