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ロシア・カルガのベンテラー経営陣がITUAと交渉へ

ベンテラー・カルガ(ロシア)経営陣は3月5日、地域間自動車労組(ITUA)と労働協約をめぐり交渉することに同意した。交渉を拒否するという以前の決定は撤回された。

ロシア: ベンテラー・カルガ(ロシア)経営陣は3月5日、地域間自動車労組(ITUA)と労働協約をめぐり交渉することに同意した。交渉を拒否するという以前の決定は撤回された。

カルガの自動車部品工場ベンテラー・オートモーティブのITUA支部は2月29日、経営側に団体交渉の開始を提案した。3月1日、同社は交渉拒否を発表し、さまざまな反組合的活動を実施した。

3月2日早朝、組合は一時的な順法闘争を実施、経営側は夜、工場に駆けつけた。同労組の報告によると、ベンテラーはカルガのフォルクスワーゲン(VW)工場に部品を供給しているため、このストが原因でVWの主要組立ラインがほぼ停止した。ITUAは、経営側が交渉を拒否し続ければ、順法闘争を完全なストライキに切り換えるという決意を表明した。

「会社側が団体交渉の開始に最終的に同意したことで、誠実なパートナーシップへの楽観と期待が生まれている。そのようなパートナーシップは、使用者のみならず組織労働者の利益にもなる――最終的に当組合は、ストを決行したり、他の形態の集団行動を起こしたりしなくてすむ望みがある」とITUA代表は言う。

ベンテラーは38カ国に2万3,750人の従業員を擁する国際的な自動車・鉄鋼メーカーである。

[2012年3月7日 イリヤ・マトベーエフ]