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グローバル・ユニオン、カナダのロックアウト終結を求めてリオ・ティントに対する圧力を強化

カナダ・ケベック州にあるリオ・ティント・アルキャンの巨大なアルマ・アルミニウム製錬所で3カ月に及ぶロックアウトの終結を目指して、政府任命の仲裁人が交渉再開を求めており、労働組合は全世界で同社に対する圧力を強化している。

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カナダ/全世界: 労働者、地域社会および環境に対するリオ・ティントの組織ぐるみの攻撃に光を当てるために、労働組合は全面的な国際キャンペーンを開始した。一方、全米鉄鋼労組(USW)とリオ・ティント・アルキャンとの協議が、労働者780人のロックアウトに至った3カ月の沈黙を経て再開した。

政府の仲裁による協議開始のちょうど数日前、リオ・ティント労働者を組織化するカナダの組合幹部代表団が、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの同社作業現場の全国視察から帰国した。この代表団を主導したのは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの鉱業・海事産業労働者を代表する組合の連合、鉱業・海事イニシアティブである。

労働者は不安定労働の利用激増の受け入れを拒否したあと、1月1日からロックアウトされている。工場は1月初めから、未組織労働者を使って生産能力の約3分の1で稼働している。

世界中でリオ・ティント/アルキャン労働者を代表する組合(リオ/アルキャン欧州従業員代表委員会、IMF加盟組織、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)加盟組織など)が、アルマでロックアウトされた労働者を支援して行動を拡大する中、国際圧力が強まり始めている。

3月31日、リオ/アルキャン労働者を代表する組合幹部、IMFとICEM、労働運動家、地域グループが結集し、勢力と連帯を見せつける。今後数カ月間に、そのほかにも国際的な行事や行動が計画されている。

「私たちが視察に出ている間、会社のイメージを傷つけるために世界を回っていると多くの人たちから非難された。本当にそれが私たちの狙いだったとしても、それはできなかっただろう。なぜなら、労働者の尊重に関するリオ・ティント/アルキャンのイメージは、すでに多方面で失墜しているからだ。2010年にリオ・ティントが労働者をロックアウトしたカリフォルニア州ボロンでも、ニュージーランドでも、何人かのリオ・ティント従業員を代表するオーストラリア海員労組でも、同社の反組合的慣行がいかにひどいものになっているかがすでに知れわたっていた」とUSW第9490支部責任者のマーク・マルタは説明した。

「アルマの男女労働者は、雇用の衰退に抵抗することを選ぶと同時に、世界トップクラスの利益を上げている製造工場を稼働させるために私たちの労働力を利用している、この多国籍企業に尊重を要求しようと決意した。リオ・ティントはこの工場で何とか労働者を打ち負かすことができれば、つけあがって世界中のすべての組合を攻撃するであろうことを、世界中の組合員が知っている。アメリカからオーストラリアまで、労働運動全体が団結の重要性を認識している。そして、この連帯が3月31日にアルマに波及することは間違いない」と、ケベック州のUSW/Syndicat des Metallos局長補佐のガイ・ファレルは述べた。

キャンペーンに関する詳しい情報については下記サイトを参照:
http://www.almasolidarite.org/(フランス語)
http://www.justiceforriotintoworkers.ca/(英語)


[2012年3月22日 クリスティン・ピーター]