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「殺人ジーンズ」依然生産中

しばらく前に多くのブランドがサンドブラスト禁止を発表したにもかかわらず、最近の報告によると、サンドブラストはストーンウォッシュ・ジーンズの生産に今も利用されている。貧困国の大工場は、労働者を健康上のリスクにさらすことで悪名高い、この致命的な技術を相変わらず利用している。

ジュネーブ: 最新研究の結果が発表され、バングラデシュの被服労働者が欧州市場向けにストーンウォッシュ・ジーンズを生産する際に致命的な危険にさらされ続けている事実が明らかになり、バングラデシュからデニムを調達している有名ジーンズ・ブランド(H&M、リーバイス、リー、ディーゼル、ザラなど)が非難を浴びた。3月23日にジュネーブでクリーン・クローズ・キャンペーンが発表した報告書「Deadly Denim」は、海外にジーンズを輸出しているバングラデシュの大工場が相変わらずサンドブラストを利用していることを確認した。

サンドブラストは、ジーンズを「擦り切れた」ように見せる技術である。サンドブラスト労働者が珪肺病など致命的な肺病にかかるリスクが確認されたことを受けて、欧州諸国は何年も前にこの製造プロセスを禁止した。利益を失いたくない欧州企業は、トルコ、シリア、バングラデシュ、メキシコ、インド、インドネシアをはじめ規制のない地域からサンドブラスト加工のジーンズを調達し続けており、東南アジアや北部アフリカにも調達先を広げている。

国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)と傘下の欧州連合団体は、長年にわたって世界中でサンドブラスト反対運動を展開している。この活動のおかげで、トルコ労働省は2009年にサンドブラスト禁止に踏み切った。

ITGLWFはその後2010年にも成功を勝ち取り、リーバイストラウスとへネス・アンド・マウリッツ(H&M)が初めてサプライチェーンでサンドブラスト全面禁止を実施した。その際、両社はトルコが採択した禁止措置を超えて、全世界すべての事業に禁止を適用した。

その後、多くのブランドが、もはや製品の色を落とすためにサンドブラストは利用していないと宣言していたが、報告書「Deadly Denim」が示すように、各工場はデザイン要件や締め切りを守るために、顧客に知らせずに手作業や機械によるサンドブラスト技術を再び利用するようになっている場合が多い。特殊な大型工業設備を使えば擦り切れた外観にすることができるが、そのためには追加投資が必要であり、ほとんどの企業はその代わりに「安い」労働者の命を利用することを選んでいる。

ITGLWFは2011年、いくつかのブランドと協力して行動要請を練り上げた。この要請は各社に対し、サプライチェーン全体でサンドブラスト工程を禁止するために適切な措置を講じ、サプライヤーと協力しながら安全な代替方法を採用するよう求めている。今までのところ十数社が禁止措置に加わっており、その他の企業にも参加を促すために努力しているところだ。

クリーン・クローズ・キャンペーンは、労働組合や非政府組織など欧州15カ国の組織から成る同盟で、世界の被服・スポーツウェア産業で働く労働者の権限強化を支援している。

[2012年4月3日 アレックス・イワーノウ]