| IMFニュース・ブリーフス | |
|---|---|
|
トルコのアップル・サプライヤーで労働者の公正な扱いを要求 アップル、ノキア、ブラックベリー、サムスン、デルをはじめとするエレクトロニクス企業のサプライヤーであるトルコのトレックスタで、労働者の権利の重大な侵害が続いている。国際労働権フォーラム(ILRF)は支持者を動員してアップルに対し、同社における労働権侵害の申し立てを調査するとともに、組合結成を試みたという理由でトレックスタに解雇された労働者を復職させるよう要求している。
トレックスタは予告せずに従業員を30時間連続で働かせたり、妊娠の許可を求めない女性を差別したり、安全性の問題を提起した労働者を脅したりして、労働者の人生を生き地獄に変えている。トレックスタは現在までに、トルコのチェルケツコイ施設で組合を結成したという理由で32人の従業員を解雇した。 トレックスタの若い女性労働者セラプ・ヤズガジェは、トルコのトレックスタ施設で鉄加工作業中に大火傷を負ったあと、組合が必要だと判断した。加工中の鉄が手に落ちてきて張りついてしまい、数分後に他の労働者が取り除いてくれたときには肌が焼け焦げていた。もっと早く助けてもらえるはずだったが、経営側は「労働者が誤用する」と主張して非常ボタンを取り外していた。そして会社側は、セラプの救急治療費の支払いを拒否した。 セラプは職場に復帰したとき、このような事故が二度と起こらないようにしようと決意したが、トレックスタで安全性を向上させるために組合加入を試みたところ、正当な理由なく解雇された。 アップルは状況を調査中と主張しているが、セラプと同僚たちは会社側からまだ連絡を受けていない。アップルはトレックスタに対し、不当に解雇された労働者全員を直ちに復職させ、労働者の組合結成権を承認するよう要求しなければならない。 中国のフォックスコンからトルコのトレックスタに至る労働者の搾取を踏まえて、アップルはサプライチェーン内部における労働権問題の原因を突き止めなければならない。 関連リンク: Sign the petition asking Apple and Trexta to stop making Serap and her coworkers' lives a living hell: Labour rights violations continue at Trexta in Turkey Workers best placed to monitor conditions in Apple's supply chains ［2012年3月30日 チェリッセ・フレドリクス］
|
