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ボッシュ労働者がグローバルな連帯を強化

世界中のボッシュ労働者代表が国際経営陣に直接話しかけ、全世界のボッシュ工場で結社の自由と団体交渉を求めて連帯を強化することができた。

ドイツ/全世界: 3月21〜23日にドイツのアプシュタットで第3回ボッシュ世界会議が開かれ、世界34カ国から60人以上の労働者代表が集結、インド、マレーシア、中国からも初めて代表が参加した。

マレーシアの組合代表が参加できたのは、IMFとドイツの従業員代表委員会の支援によって、地方組合がマレーシアのボッシュ工場で組織化に成功したおかげだった。

この会議で経営側は、自らの自由な選択で組合に加入する全従業員の権利を世界中で保障し、各組合と労働協約を取り決めることを再び約束した。この世界会議の非常に重要な任務は、ボッシュとの国際枠組み協約で表明されているとおり、この約束が世界中すべての現場で果たされるよう確保するために助け合うことである。

この会議で代議員は、現在韓国のボッシュ経営陣と紛争中の韓国金属労組(KMWU)組合員のために国際連帯宣言を発表した。労働者が大晦日に出勤しなかったという理由で、地方組合の会長が解雇された。経営側は非合法ストだと主張したが、労働者は取り決められた休日だと考えていた。

「ボッシュ世界会議の代議員は、韓国の同僚が紛争において示した勇気と決意、団結に最高の敬意と深い感謝を表明する。労働者・労働組合の権利を守るための同僚たちの取り組みと闘いを支持する」と声明は述べている。

世界会議において国別報告書で取り上げられた主要問題は、投資と雇用、それに未来と安定した仕事を保証することの必要性だった。会議では数人の代議員が、特定の問題について経営陣に直接質問し、現地では得られないような貴重な情報を受け取ることができた。「この情報アクセスと経験の交換が本会議の重要な要素だった」とヘルムート・レンゼIMF自動車担当部長は述べた。

議論の非常に重要な部分では、金融危機が従業員に及ぼす影響に取り組んだ。特にドイツでは、いくつかの柔軟性措置の考案によって解雇を回避した。これらの例は将来、他国でも大量レイオフなしで同様の状況を管理する基礎を提供する可能性がある。

会議の終わりに全代議員が、今後も世界会議を開くことに合意し、定期的な世界会議開催の合意をめぐって経営側との交渉に入るという姿勢を明確にした。これもボッシュ労働者全員を対象とする活動の構築・強化に向けた重要な一歩になるだろう

関連リンク:
International Solidarity Declaration to KMWU Bosch workers (pdf)


[2012年3月30日 ヘルムート・レンゼ]