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鉱山労組がリオ・ティントに対するグローバル・キャンペーンを発表

全世界のリオ・ティント労働者を代表する組合は、カナダのアルマのみならず世界中で同社の反労働者的・反地域社会的な慣行と闘うと誓約した。最初の措置は、リオ・ティントが6月のロンドン五輪に金・銀・銅メダルを供給するのを阻止することである。

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オーストラリア: 国際レベルの鉱山労組は、リオ・ティントがグローバル・キャンペーンの主要ターゲットだと宣言した。同社は世界中で伝説的な反組合的・反労働者的慣行を実施し、労働・地域社会・環境分野で持続不可能な行動を取っている。

関連組合は2012年4月17〜19日にオーストラリアのシドニーで開催されたICEM世界鉱業会議に結集、あらゆる大陸の鉱山労働者を代表する組合が参加し、傘下の組合員総数は5,000万人を超えた。

この会議において全会一致で可決された決議は、リオ・ティントが多くの国際鉱山会社と同様に力強く利益を伸ばしていながら、非倫理的なひどい行為に手を染めていることを強調していた。このグローバルな組合機関は、ロンドン五輪までの期間とそれ以降に、リオ・ティントに対抗するグローバル・キャンペーンの推進に資源を投入することを決議した。

この決議は、次のようないくつかの行動を求めていた。

●エクストラータとBHPビリトンのグローバル・ネットワークを再開する。
●鉱物資源税の交渉・実施にあたって資源の豊富な国々の加盟組織を支援する。
●加盟組織が自国でILO第176号条約の批准を要求するうえで支援する。
●女性に対する暴力をなくすために、また南アフリカの鉱山の1つで惨殺された女性鉱山労働者ピンキー・モシアンを追悼して、NUMが管理するホワイトリボン信託を設立する。

「相変わらず利益のために安全衛生が犠牲にされ、鉱山会社がILO第176号条約の批准を妨害しようとする中で、鉱業部門の戦場で鉱山労働者の死亡事故が続いている」と決議は述べ、次のように付け加えていた。「鉱業部門は依然、女性に対する抑圧をなくして女性解放を求める闘い、打ち続く差別やセクシャル・ハラスメント、女性に対する暴力、それにディーセント・ワークの甚だしい侵害や深刻な男女不平等の現場となっている」 会議参加者は、この産業で進められている多くの闘いへの全面的な支援を約束し、会議で提起された問題を新GUFインダストリオールでも最重要課題として取り上げていくと誓った。

関連リンク:
Composite Resolution of the ICEM World Mining Conference, April 2012 (pdf)


[2012年4月19日 クリスティン・ピーター]