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全世界で2012年のメーデーを祝賀

メーデーはグローバルな動員デーであり、ディーセントで持続可能な雇用の創出による労働者の権利保護に焦点を当てるよう各国政府に共同で要求する日だ。メーデーにあたって世界中で何十万人もの労働者が行動を起こした。

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全世界: トルコのイスタンブールでは、およそ50万人の労働者や活動家が市中心部の歴史的に有名なタクシム広場に向かって行進した。警察隊が大量配備され、あちこちで検問や検査が行われたが、メーデーの祝賀ムードは損なわれず、組合幹部が演説したり、組合代表を求めて闘う労働者が闘争の最新状況を報告したり、伝統音楽が演奏されたりした。タクシム広場は1977年5月1日の発砲事件で37人の労働者が亡くなって以来、トルコの労働運動にとって大変象徴的な場所となっている。2010年、トルコ政府は激しい圧力を受けて、タクシム広場でのメーデー祝賀行事に対する32年間の禁止措置を解除した。

インドネシアでは、IMF加盟組織FSPMIおよびロメニックの組合員を含む数千人の労働者が、アジア最大のメーデー集会を開催した。生活費が上昇する中で、インドネシアの組合は賃上げと雇用保障だけでなく、外部委託慣行の廃止も要求している。デモ参加者は、「給料を上げろ」「外部委託契約を廃止せよ」と書かれた横断幕を掲げた。

メキシコでは、IMF加盟組織ロス・ミネロスおよびSTIMACHの組合員を含む10万人以上が、ソコロで街頭デモを繰り広げた。

タイでは、タイ労働者連帯委員会(TLSC)や全国労連、地域組合団体、国営企業労働連盟(SERC)の組合員数千人が、バンコクのメーデー集会に参加した。労働者は政府に3つの緊急要求を突きつけた。すなわち、物価統制によって生活費を引き下げること、昨年の洪水に関連するすべての労働権侵害に取り組むこと、すべての部門の労働者を保護するために、ILO第87号条約および第98号条約の原則に基づく労使関係システム改革を支援することである。

イギリスでは、ユナイト・ザ・ユニオンがユニオン・ソリダリティー・インターナショナル(USi)を立ち上げた。これはソーシャル・メディア枠組みを中心に構築されたツールで、労働運動に関係のある最新の国際問題に関する労働組合員の参加、関心および活動を最大限に高めることを目的としている。詳しくはここをクリックして下記ウェブサイトを参照:http://www.usilive.org/

IMFテレビでグローバルなメーデーのビデオを参照:


[2012年5月3日 チェリッセ・フレドリクス]