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ドイツで労働者が警告ストを実施

4月末にIGメタルと使用者団体ゲザムトメタルとの交渉が行き詰まったことを受けて、3万人以上の製造業労働者がドイツ全国でストを実施して使用者に警告した。

ドイツ: 警告ストは2012年5月2日に始まり、製造業部門の労働者が全国100社以上で正午までストに入った。IGメタルは今年、すべての組合員について6.5%の賃上げを要求しており、ノルトライン・ウェストファーレン州の労働者70万人の賃金を14カ月間で3%引き上げるという4月の提示を「挑発」として一蹴した。使用者側も、訓練期間終了後の見習工の完全な雇用保障と契約・派遣労働者の労働権強化を拒否した。

先週いくつかの州でIGメタルと使用者団体との第3回交渉が決裂したことにより、ドイツの金属・機械・電子部門における警告ストは拡大するだろう。

組合側の要求は生産性向上と2012年および2013年のインフレ予測に基づいており、見習工と契約労働者の機会保障に関する要求も、現在ドイツで熟練労働者が不足しているという事実に基づいている。

製造業部門が有利な協約を要求する理由は十分にある。公務員を組織化する別の大規模部門別組合ver.diは3月、向こう2年間で組合員200万人の賃金を6.3%引き上げることで合意に達した。この交渉の際にも警告ストが実施され、全国の交通機関やサービスが麻痺状態に陥った。

先週末の警告ストは4月28日にドイツ東部のザクセン州ツビッカウで始まり、何百人もの若い金属労働者がオートバイに乗って行進した。バイエルンやベルリン、ノルトライン・ウェストファーレン、北部のノルデンハムでも週末にかけてデモが行われ、いくつかの工場の労働者が日曜日早朝から抗議の大朝食会を開いた。

詳しくはICEMウェブサイトを参照:
http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/5003-German-Warning-Strikes-Begin-in-Metals-Electronics-Sectors

関連リンク:
Link to the IG Metall web site explaining the situation on stalled negotiations


[2012年5月3日 アレックス・イワーノウ]